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虚しい雨 2023ルヴァンGL②ガンバ大阪vsセレッソ大阪

ここまで雨が降り続いた大阪ダービーはいつぶりだろうか。2012年3月、ケンペスの決勝ゴールで勝った試合もたしか試合前は小雨が降っていた記憶がある。2012年8月のアウェイダービーは現地参戦していないが、当時の万博陸上競技場に土砂降りの雨が降るなか枝村拓馬が2点をぶち込んだ映像を見たことがある。


それ以降のダービーは基本的に天気が良いとき、真夏の蒸し暑い時期にやってくることが多かっただけに、終始雨が降るなかで繰り広げられた今回のダービーはまた違う雰囲気を感じた。ただ今回の試合は結論からいうと虚しい雨に似合う試合になったと思う。


というより、そんな虚しい結果で終わる試合にしてはいけなかった。



試合後仲間内で話していた一言。「ダービー、負けなくなったよな」

この試合前までパナソニックスタジアムでセレッソ大阪は5連勝中だったそう。
だからといって過信しているわけではないし、最近のダービーで勝てば勝つほど相手への警戒心は深まるし、より謙虚になるだけ。調子に乗りすぎない。ただ堂々としているだけ。

ビッグフラッグ


90分までこれは勝つしかない流れだった。前半は思うように前進できず、しかし後半に相手のミスをついて先制してからは勢いを取り戻し、まったく相手に決定機を与えない。こちらの思う展開がずっと続いていた。90分までは。
ただ試合を支配しながら2点目をダメ押しで取れなかったこと、試合を落ち着かせきれなかったことが響き、アディショナルタイムはなぜかオープン上等の殴り合いを繰り広げた。

マイクのロングカウンターは流石だったが…


勝ちたかった試合なのは間違いない。
勝つ試合を取りこぼしてしまった印象が強い。


久々の声出し応援があるなかでの大阪ダービー。SNS上の不毛な煽り合い、試合前の応援合戦も復活。しかし雨の影響もあったと思うが観客動員は満員とはいかず。今回からパナスタ上層にミックス席が設けられ、セレサポ×ガンバサポのペアで来場する人もちらほら。2017~2019年の、チケットが完売し満員で行われた時代に比べると、今の大阪ダービーはどこか落ち着いた雰囲気がある。


戦績はここ最近でセレッソ大阪が上回るも、今回のダービーはお互いに物足りない部分が露呈。試合後は両チームとも拍手とブーイングが入り混じる反応。これも久々の光景。

セレッソはまたも試合終盤の失点がフォーカスされたが、1点差なのに2点差のような緊張感が若干抜けた感じでリスキーなプレーをしてしまうところがまたも気になった…あれだけ試合を支配して前への矢印を向け続けたならダメ押すところまで行ってほしい。
ガンバはまあ…最後は力づくで点を取りに来たけど成熟度はまだまだ。しかも最近はどこかで必ず1本致命的なミスを犯す。ただ前半は中々しぶとかった。左CBの江川からの楔のパス、左CBから中盤につけるパスは中々面倒でそこを真司とレオで奪いきっていけばというシーンも。次の対戦でもお互いに立ち位置の攻防が見られそう。

カピシャーバとダワンの元チームメイト対決もお預け




お互いにプライドを持ってバチバチやりやったところで結果が引き分けではスッキリしない。ダービーは絶対に負けられない、ずっと勝たないといけない。

桜の季節に似合わない虚しい雨のなか帰阪。



2週連続で雨天の試合も見飽きた。暖かくなってきて桜の季節も始まっている。4月はホームゲームが多い。桜満開にふさわしい試合を観たい。切実に。


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