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園を守り、職員を守る!

私の園も5月21日に緊急事態宣言が解除となり、25日から通常保育に移行する可能性が出てきました。通常保育になる場合の考え方などを書いていきたいと思います。
日本のほとんどの園が再開をしているんですよね。
こちら兵庫県は、いよいよです!!

まずは「私の園の考え方」です
5月25日から通常保育となれば、園児は保育が必要であれば登園します。
コロナ前と変わらず、家庭保育が可能な保護者は、家庭保育です。
特別保育期間が長く、我が子を登園させたい保護者がいるかもしれませんが、家庭保育の考えは変わりません。
私の園では、子育ては保護者が行うこと。
保育が必要であれば登園をする。
家庭保育が可能であれば、家庭保育を行う。
これをとても大切にしています。

あと数年すれば、保護者が子どもと過ごしたいと思って、「お出掛けしよっか♪」と言ってもも・・・
●●君と遊ぶから~
サッカーの練習があるから~
え、めんどくさい・・・
子どもの成長を考えると嬉しいのですが、親としては悲しい現実が待っています。また、子どもとの時間を大切にする、愛情をもって子どもと接することは、その子どもが大人になった時に我が子に愛情をもって接します。
愛を知る者は愛を与えるですね☆彡

話を戻しますと、通常保育が始まった時に、普段から園の考え方をしっかりと発信しているかが大切になります。
これを普段から行っていない園は、
・保護者が仕事ではないのに子どもを預ける

・園は保護者を疑う
・保護者になんとか子どもを家庭で見る「いけず」な方法、言葉がけをしようとする

・保護者は園に不信感を抱く

・保護者の苦情対応に追われる

・矢面に立つ担任が疲弊する

このようにならないよう、園長がしっかりと園の考え方や方針を普段から示すことがとても大切です。

では、次に3密回避について。
園では3密回避は不可能です。
子どもは3密の概念はなく、顔を近づけてお話をしたり、じゃれ合ったりして遊びます。
私たちは、子どもが泣いたら、躊躇することなく抱きます。
しかも、涙や鼻水は服に付きます。

園によっては、給食時に子どもと子どもの間に間仕切りを設置することを考えているようです。しかも、その先生たちは、「見せかけ」と言いながら、間仕切りをどうするか考えている話を聞きました。
「見せかけ」って、誰に「見せかけ」でしょうか!?
保護者に対して「やってますアピール」!?
このような「見せかけ」「やってますアピール」「やってる感」を出そうとしても、保護者には分かります。そんな安っぽいことに時間を割くのではなく、子どもたちにとって最善の策、保護者にとってありがたいと思っていただけるためには、どうしたら良いのかを考えてもらいたいものです。

今、解除された場合を想定して保護者へのお知らせを作成中ですが、その一部を抜粋します。

園は3密を避けられない環境であることを再度ご認識いただき、感染の可能性があることを考えて登園してください。これは、登園自粛のお願いではなく、現実の話です。
こちらから子どもたちにマスク着用の強制をしておりません。そして、子どもたちには3密の概念はなく、お友だちと顔を近づけてお話をします。また、私たちは躊躇することなく、泣いている子どもがいたら抱き抱えます。泣きじゃくって涙も鼻水もエプロンに付くことが日常です。これが園の現実、保育の現場です。園によっては、全員が壁に向いて給食を食べ、給食時にお友だち同士の間に間仕切りを設置する園があります。しかし、給食時のみ間仕切りをしても、本質的なことは変わりません。園は3密です。若草幼稚舎はアルコール消毒や換気を行いますが、従来とおりの教育・保育を行います。これらを理解した上で、登園をお考えください。

園は3密が不可能な世界なのだということをしっかりと伝えます。
逃げではなく、認識した上で登園していただくので苦情が起こらない。
そして、私としては、この現実を保護者だけでなく、世の中の人に知っていただき、保育士さんってコロナの時でも、そんな状況で仕事をしてくれているんだな~と知っていただけたら嬉しいです。

ちょっと余談ですが、医療従事者への応援メッセージや支援が多いです。
確かに、今の医療現場は私が想像する何倍も大変だと思います。「大変」の一言なんて、軽すぎる状況だと思います。
本当にご苦労様です。そして、ありがとうございます。
しかし、その医療従事者の一部の方が仕事に専念できるのは、子どもが預けられる施設があるからだということを、もっと世の中の人に知っていただきたい。

国を支えているのは医療従事者。
医療従事者を支えているのは保育士。

#HOIKUSHI support you
#HOIKUSHI maintain Japan

このことを知っていただきたい。
そして、園長は保育をしていないので、園長に対してお金はいらないので、保育現場で頑張ってくれている保育士に労いのお金が入ればなと思います。
世の中の保育士さん!ほんまご苦労様!お疲れ様!
あなたは素晴らしい。
大声で伝えたいです。
保育士は素晴らしい。
誇りを持ってください。

話を戻すと、解除となった場合、園の考え方をしっかりと示す。
「見せかけ」ではなく、出来ることと出来ないことをしっかりと明示する。
これが大切です。
これを大前提として、園行事や子育て支援事業、給食について考えたら意外とシンプルに自園の方向性が見えてくると思いますよ!

あ、あと、園でクラスターが起きたら、休園にすることも伝えておくべきですよ。
リスクマネジメントってやつですね。
そして、当然のことを当然に伝える大切さ、保護者に伝えにくいことでも園運営で大切なことはしっかりと伝える。

残念ながらワクチンが開発されていない以上、第2波はやってくるのではないかと思っています。しかし、その時にどうするか、そのようになる可能性を下げるためにはどうするか!
園長として、人として考えていきまっしょい!

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