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取材Vol.5/「書かないと生きていけない」恋愛ライター・毒島サチコさん

ライターがライターに取材するWEBメディア『見聞図書館』。記事も第5弾目となりました。今回はどんな話題が飛び出すのか、お楽しみください!

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「書くことが大好きです。書かないと生きていけないくらいに。」

今回取材したのは、恋愛ライター・毒島サチコさん。さまざまなWebメディアで恋愛記事を執筆する他、バチェラー・ジャパン3に“妄想恋愛ライター”として出演したことでも話題になりました。

話を聞くたびに明るく、魅力的に、キラキラ輝きを増していく彼女の笑顔。なかなか聞くことのできない恋愛や仕事のお話から、普段では滅多に見られない彼女の「人となり」が見えてきました。


毒島サチコさんのプロフィール

毒島サチコさんプロフ

毒島サチコさんは、1991年10月1日に愛媛県で生まれ、山や海に囲まれた自然の中で育ちました。中学、高校では陸上部に所属していて、インターハイへの出場経験もあるそうです。

進学を機に上京。大学院に通っている頃から、恋愛ブログを執筆し始めます。そして現在も執筆をしている「MENJOY」に自らアプローチし、ライターの道に進みました。恋愛ライターになったばかりのときは、月60〜70本執筆をすることもあったそうです。

2019年にはAmazon Prime Videoで放送していた人気番組「バチェラー・ジャパン・シーズン3」にも出場。恋愛ライターとしても、更に世間に名を知られることとなりました。バチェラーでのキャッチコピーである「妄想恋愛ライター」は、読者にも広く知られていますよね。

そして現在でも、さまざまなWebメディアで、女性の気持ちに寄り添う恋愛系記事を執筆しています。

最近の活動
・「MENJOY」「シンデレラになれなかった私たち」連載中
・「DRESS」「with online」「noel」「bisweb」等様々なサイトで恋愛記事を執筆

Twitter:@sachikonoblog


毒島サチコさんが思い出す「夏の恋」

毒島サチコさん_挿入画像1

――「夏」と聞いて思い出す恋の思い出はありますか?

愛媛での恋愛は根強く印象に残っています。中学のとき、陸上をやっていたんですが、そもそも陸上競技を始めたきっかけが、イケメンの先輩だったんです。その先輩が全国大会に行くような、本当に強い先輩で。

当時、優勝できると横浜に行ける大会があって、既に先輩は横浜行きが決定していたんです。私はその夏、先輩と一緒に横浜に行きたいがために、一生懸命走りこみました。

――その恋で自分自身が変わったなと思ったことはありますか?

その恋をするまで、何かをするときの原動力は「真面目なことじゃないといけない」と思っていました。例えば、勉強するのは受験のためとか、自分の将来のためとか。仕事であっても、やりがいとか。

でもこの恋がきっかけで、原動力って俗っぽいものでもいいのかなって思えましたね。最終的に走ることが好きになったのもその先輩がきっかけだったし、優勝できたのもそうだったので、そういう考え方もありなのかなと。

私は恋愛ライターしてることもあってすごい恋愛体質なので、すべて何かする原動力は恋愛にあります!

――ちなみに今現在、恋してますか?

最近、自分自身の恋愛はやや休憩中です。昨年ちょっとバタバタしていて、やっと落ち着いてきたところなので、自分自身の仕事や将来を見つめ直す時間にしようかなと。


妄想恋愛ライターの“妄想観”

――普段から妄想することは多いですか?

妄想してたことって結構現実になることが多くて、更にその妄想を口に出してみるともっと現実になりやすいと、私は思っています。だからまずは妄想してみようって思うんですよね。そして妄想は現実になると信じています。

――妄想恋愛ライター・毒島サチコさんのとっておきの「夏」をテーマにした妄想を教えてください!

うーん……クーラーで寒いところに、好きな人と布団で丸まっていたいですね。それだけで幸せだと思います。どこも行けないし、ステイホームで。


ストレートにぶつかる恋愛

――ご自身の恋愛のモットーを教えてください。

言葉を扱う仕事をしているので、思ったことはストレートに伝えるようにしています。相手にもイヤなところはイヤって言ってほしいタイプです。好かれたいからといって言いたいことを我慢するのはイヤだなと。

昔はなかなかストレートに言えず、どちらかというと「待っている」タイプだったんですけど、それだとよっぽどじゃないと告白してもらうなんて難しいし。特にストレートに伝えようと思うきっかけとなった出来事はないんですけど、恋愛コラムを書くようになったことによって、思ったことはなおさら伝えようという気になりました。

――最近はおうち時間が増えた影響もあり、会えないカップルが増えているといいますよね。そんな恋に悩む人たちへのアドバイスをお願いします。

コロナはきっかけのひとつに過ぎないと思うんですよ。他に原因があるんじゃないのかと。遠距離恋愛であっても、お互い好き同士であれば、結構うまくやっているカップルの方々もいらっしゃるので。

普段から不満が溜まっていると、「コロナのせい」にできちゃうじゃないですか。原因としては、コロナより前に何かがあると思います。お互い好きだったら、コロナだからダメになる、っていうこともないと思うんですよね。

だからこそ、自分を見つめ直すきっかけにしてみてはどうかなと思います。


女性に寄り添う記事の原点

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――恋愛をテーマにした記事を書こうと思った理由を教えてください。

元々携帯小説が好きでした。陸上をやっていることもあって、1人でできることが好きだったんですよね。ピアノとかもそうですし。そういうところから、携帯小説を書くようになったんですよね。一時はランキング入りするくらい人気もあったんですが、クラスの男子にバレて、削除しちゃって。それが恋愛のことを書いた最初の記憶です。

その延長で恋愛ブログを始めました。

――当時のブログにはどんなことを書いていたんですか?

自分の好きな人を王子様に見立てて、妄想を加えながら記事を書いていました。女子が思う憧れみたいなところですね。

――「シンデレラになれなかった私たち」等、女性の傷ついた心に寄り添う記事が多い印象ですが、そのように「人に寄り添う」価値観が身についたきっかけってありますか?

10歳のとき、突発性難聴という病気になってしまって、2~3週間くらい緊急入院になったことがありました。そのときは歩くこともできないし、寝たきりで。ずっと耳鳴りもしていて、毎日船酔いみたいな状況。妄想癖がついたのも、このときです。本当寝てるしかできなかったので、やることって頭の中で想像することしかできなかったんですよね。

そんなときに家族や友達が励ましてくれたんです。差し入れとかも持ってきてくれて、人の優しさを感じました。つらいときほど人の優しさって身に染みるんですよね。苦しいときに優しくしてくれる人は大切にしなきゃいけないなと思って、悩んでいる女性がいたら、そういうときに話を聞いて、自分自身も人に優しくありたいと考えるようになりました。


ジブリ作品の女性のように、常に女性の味方でありたい

――ライターとして気を付けていることはありますか?

いつも楽しく書かせていただいているんですが、恋愛コラムを読むのは女性なので、常に女性が読んで元気になるような記事を書きたいなとは思っています。

私、ジブリがすごく好きなんです。ジブリ作品って強い女性が印象的に見えるじゃないですか。ちょっと表現するのが難しいんですけど、男性っぽくするのでもなく、本当に女性としての強さというか。そんな女性像に憧れているので、そんなふうにいつでも女性の味方でありたいなと思っています。

――ライターをしていてつらいなと感じることはありますか?

つらいことはたくさんあります。現在MENJOYで連載している「シンデレラになれなかった私たち」の取材でも、結構お話を聞いていてつらくなってしまうことがあって……。

取材は友人相手なんですけど、いつもは笑顔で周りから見てもいつもキラキラしてる女の子たちなんです。でもそんな女の子たちの恋愛を掘り下げていくと、結構みんなつらい悩みをがあって。お酒を飲みながら話を聞いているんですが、話をしているときに泣き出してしまう人もいるんですよ。そんな姿を見るのはかなりつらいです。

私の中での「シンデレラになれなかった私たち」のテーマは、悲しい思い出を綺麗なものに変えること。だから悲しい物語をポジティブな方向性に持っていくのも結構大変なんですよね。書くときにしんどくても、ポジティブな方向にまとめることで、取材に協力してくれた友人が記事を読んで「この恋をして良かった」と思ってもらえたらいいなと思っています。


苦しくても楽しい“執筆”

――これから挑戦してみたいことはありますか?

今までも恋愛記事を書いてきたんですけど、これからはどんどん恋愛事情も変わってくると思うので、もっとリアルな恋愛事情に踏み込んだ取材記事を書いていきたいです。今までは自分の経験を元にしたコラムを書いてきたんですけど、これからは1人1人の女性のいろんな話を聞いていけたらいいなと思っています。

これからもっとディープなことに踏み込んだ連載もやっていくので、読者のみなさんにはぜひ楽しみにしていてほしいです!

――“見聞図書館”読者の方々にメッセージをお願いします。

ライターって家でできていい仕事だな、と思われる方も多いかと思うんですけど、実際はキラキラした記事を書くのも地味な作業なので、本当に書くのが好きじゃないと続けるってことが何より難しいのかなと思っています。

でも私自身は、書くことが苦しくても楽しいです。普段からPCを持ち歩いていて、友人と話をしていても、面白いなって話があるとすぐに書くことにしています。
悩みがあっても書いてでしか消化できなくて、もう書かないと生きていけないくらいになってしまっていて、嬉しいやら悲しいやら。公私混同がこのままずっと続いていきそうな気がします。


【取材後記】ナチュラルな輝きへの羨望と尊敬

取材前からキラキラした印象があったのですが、その輝きは、私が想像していたものとずいぶん違いました。例えるなら、長距離マラソンを走りながらも、周りの人に笑顔を振りまいているようなキラキラ。ストイックなのに、周りをしっかり見て、困っている人には当たり前のように手を差し伸べるようなイメージが、自然と湧き上がりました。

「書くことが苦しくても楽しい」。そんな気持ちを変わらずに持てるサチコさんに、ライターとして、羨望とともに尊敬の気持ちも感じられました。書くことと生きることが公私混同って素晴らしいなと。

優しい前向きさは、誰もが求める安心感が感じられ、取材も自然と明るい雰囲気に。緊張しましたが、サチコさんの優しい笑顔につられ、終始和やかな雰囲気で取材をさせていただくことができました。


取材者プロフィール

スザクカナトさんプロフ

スザクカナト

恋愛ライターとして活動しています。
元々コミュニケーションが苦手で、中学、高校時代には不登校や退学経験もあり。恋愛でもつらい思いをしてきたことから、モットーは「ラクに幸せに生きる」ことです。
恋愛テクニックよりも、自分の心のあり方に重点を置いたコラムを執筆しています。恋愛や人間関係でつらい思いをしている人の助けになるべく、日々精進して参ります。
SEO記事執筆も得意で、多くの記事をSEO目線で執筆中です。
趣味はお酒を飲むこと、料理、ゲーム。日本酒は人を裏切りません!!


最近の活動

・「MENJOY」「bisweb」「PrettyOnline」恋愛コラム執筆
・「かがみよかがみ」エッセイ執筆
・その他コスメや商品のレビュー記事執筆

Twitter:@kanato_s2
Instagram:suzakukanato
note:スザクカナト

(本文中の画像:毒島サチコさんより提供 )

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