伸筋が大事

筋肉には屈筋と伸筋があります。
屈筋は関節を曲げる方向に動かす筋肉。
伸筋は関節を伸ばす筋肉です。

屈筋と伸筋は拮抗筋と言って、どちらかが収縮したら反対は弛緩するという性質があります。
わかりやすいのは力こぶ。力こぶは上腕二頭筋、反対は三頭筋と言います。
力こぶは屈筋に当たります。こちらは収縮させる動作がイメージしやすいですが、逆に伸ばす側は普通に生活してたらあんまり意識しないと思います。
普段から意識してるところは脳みそもよく動かす所だと認識して信号を送ります。
ただあんまり意識しない所に関しては脳みそも信号を送りません。
なので普段運動してる人とかでもなければ、伸筋側は働きが鈍くなってる人も多いんです。
伸筋が上手く働かないと関節を伸ばす頻度が減るので少し曲がったままの状態で屈筋が緊張し続けます。
そして屈筋側優位が続くと身体が縮こまっていく……

って事で伸筋をなるべく意識していく事が大事になってくるって訳です。
案外気づいてないかもしれませんが、年齢を重ねると指も屈筋ばかり使っているので関節が伸びなくなっていきます。なので微妙に亜脱臼状態になっています。

伸筋を鍛える運動を行うのはもちろん良い事です。簡単なのは手や足の指を全力で開いて行く事です。細かいコツはありません。これだけでも地味に全身の伸筋に働きかけられます。

あともう1つは小脳の疲労が蓄積してても筋肉のバランスが崩れやすいです。抗重力筋といって、重力に対して人間が自立するために必要な筋肉ですが、小脳が疲れてると上手く働きません。
抗重力筋は伸筋の割合が大きいので身体が縮こまりやすくなるとも言えます。小脳は後頭部側にあります。後頭部の頭蓋骨の繋ぎ目とかが強く緊張している事も多いと思います。
なので後頭部を軽く指で回すように皮膚を動かして上げるのも効果的です。
小脳が疲れる要因としては目の使いすぎ、強い臭いを嗅ぎすぎ、デカい音聞きすぎなど、感覚器官に強い刺激が入り続けるのがあげられます。
たまには何もせずに早寝しましょうね。

腱引きの施術として有効なのは指の腱出し、頭部調整で姿勢は良くなります。

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