下手になる。

『下手になる』この言葉はいい意味では使いませんよね。
その反対は?『上手になる』『上達する』ですね。『上達する』は言い方変えると『腕を上げる』です。
先生とか師匠に「お前、腕を上げたな!」とか言われると嬉しいですね。

この『腕を上げる』ってのは身体の動きで言えば〝腕を上げる動作〟になります。
は?何言ってんの?
と声が聞こえてきそうですね。
腕の重さは6キロ位あると言われています。この6キロの塊が常にブラ下がってると考えると結構シンドいですよね。買い物袋持ってるだけでも重たいんですから。
この6キロの塊が少し下に引っ張られてる状態を想像してみてください。
……かなりキツいと思います。
そして一番何がマズイかと言うと〝肋骨が圧迫されて呼吸が浅くなる〟事です。
試しに誰かに上腕を持ってもらって少しだけ上に持ち上げてもらって呼吸してみてください。
きっと沢山息が吸えるはずです。
とくに上部肋骨が膨らましやすくなってると思います。
ここで聞こえてきそうなのが、『肩が上がってしまうから体幹が安定しない』『武術では脇締めて肩下げろと言われる』とか腕肩は下げて使う方がいいという意見。
確かに体幹をギュッと絞るようにして、力や速さを出すには腕肩が上がってては上手く行きませんし、武術とかでは重さをいかに相手に伝えるかが大事だったりするので肩は上げないのが基本。

実はこの〝肩〟の認識がキモで、肩が三角筋の辺りだと思ってると上手くいきません。
肩は身体の背面に乗ってるイメージで、三角筋は〝腕の一部〟という認識だと身体の操作も変わります。
腕の重さから身体が開放されると呼吸の量が単純に増えるのでそれだけでも調子やらパフォーマンスやらが改善してきます。
一般の人には腕を重く使う必要はまずありません。なるべく軽く使った方が色々都合が良いです。
自分は施術でも運動指導でも腕は軽く使うような方向へ持っていきます。自分が腕を持ってやると一気に手が楽になります。手が楽だと脳みそが楽になります。メンタル落ちてる人は腕も落ちてるんです。それは色んな面で『下手になってる』訳です。
〝腕を上げる〟動作は呼吸、精神、身体の全てを上げてくれます。
と言っても普通に腕を上げるとほとんどのは人は首が固くなりがちですし、すぐに疲れます。
この問題をどうすればうまく伝えられるかが自分の今の課題です。
実際にお会いした人の身体を触ると体感はしてもらえるんですけどね。それを日常生活に落とし込む為の手法が出来てない。
若干歯がゆいです…… 

ここらへん自分自身『もっと腕を上げたいなぁ』と思う今日この頃。

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