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マネタイズ

マネタイズ-お金の話です。

一番シンプルなのは、物理的なモノを売ることでその対価として得るお金ですね。わかりやすいです。

得たお金が売り上げであり、売るためにかかったお金が経費となり、売り上げ-経費が利益。すごーくざっくりですが、これがお金の仕組みです。

利益をどのように得るかですが、できるだけ多く利益を得ようとすれば、まずコストを下げれるだけ下げたいですね。とは言え、これには限度があります。0以下にはならないのです。もう1つは売値をできるだけ高く設定するということでも利益が増えますね。
ただし、売値を高くすればするほど、中々売れなくなっちゃいます。この2つのパラメータの設定により、できるだけ利益を大きくしようという最適化問題が考えられます。

できるだけコストは下げて、最も売れる値段で売るということです。ただ、コストを下げれば品質も多少犠牲にしなくてはならないかもしれません。売上が落ち過ぎないレベルでの品質確保を考えることになります。
でも、このコストを度外視できればどうでしょう?
下手をすれば利益が出ないくらい多くのコストがかかっているのだけど、圧倒的な品質で提供できるとすれば。
ここまでできればその商品としての競争力は十分なものになり、まず勝てるようになるでしょう。

まずは勝てるようになったその次に、一旦頭から外したコストというパラメータについてどう処理するかを考えてみましょう。

1つの方法としてですが、
例えば、コストをどこかから補填できるとすれば?
Aという商品のことだけを単体で考えると売値と経費の話にしかなりません。
ここにBという商品を加えてみます。Aという商品があることで価値が出るようなものを考えます。つまり、Bには販売経費等をほとんどかけなくてもAがその役割を担ってくれることで、しっかりと利益を生み出すことが可能になるようにするのです。

A単体ではPayしない売値設定とコストでもそれにBを組み合わせることでBの利益から賄うのです。AとBという2つの商品の合計で見ればPayする組み立てができそうですね。

Aという商品、Bという商品それぞれ単体で勝負すれば、それぞれに過酷な競争を強いられますが、Aという商品ではコストによる勝負を捨て、その代わりに引き込み口としての役割を持たせ、Aで引き込んだお客様をBで回収するという組み立てです。

つまりは、どこでマネタイズするか?ということになります。
競合と同じ土俵で戦うことをしない、ということになりますね。無策で常に全力勝負を挑むのではなく、勝負処を考え、温存するところは温存して一点突破を図るのです。

こういった戦略を明快にやっている人も増えてますが、わかりやすい例は芸人で絵本作家の西野亮廣さんです。
絵本というのはそもそも売上規模がそれほど大きくない世界なので、作家1人で描くような作品が基本になります。ここで、西野さんが取った戦略は、通常の絵本単体で賄える組み立てを度外視したコストで絵本を描くということです。
それこそ映画のように分担してそれぞれを得意な人が描きあげていきます。どれだけヒット作になったとしてもたかが知れてるパイしかない絵本の世界なので、このようなやり方だと成り立たないはずなのですが、西野さんの場合は別の収益でもってこれを補填しています。
補填ができるので、思い切って制作に他の誰もやっていないようなコストをかけた描き方ができるということです。
誰もやっていないやり方で圧倒的なクオリティのものをコスト度外視で出すことで、絵本の世界での勝負に勝ったのですね。反則技のようなものですが、すばらしい発想の転換ですね。

お金の話を軸に書いてきましたが、
考えてることをどうやって形にして世に出していくか、そのためにはどう戦うかという戦略の話になります。

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