「いくら言ってもできない」「何度言ってもダメ」なのは。

「いくら言ってもできない」「何度言ってもダメ」なのは、言われている側の人ができないのではなくて、言ってる側の人が、自分の論理・価値観に基づいて自分の望ましい結果を得るために言ってるだけのことに対して、言われている側の人が、何の価値も見出せず理解も共感も全くしていないからであることが多い、と思う。

そもそも、やる気は行動の産物であって、それ自体がトリガーになるわけではないことはたくさんの人がいろんなところで言っている。

なので、基本的には、個々人が「自分がどういった言動をすれば、自分が属している組織がよりよい状況になるのか」を自分で考えて行動するような組織でないと、やりたいことを組織で実現することは難しい。(いわゆる「自律分散型組織」。これがなぜ必要かは以下の記事がとっても沁みる)

例えば、私の子供は毎朝起きないし、朝ご飯もTVを見ながらゆっくり食べる。当然ながら保育園に間に合わなくなるので、私は「急ぎなさい」「早くしなさい」と怒るわけだが、当の本人は時間通りに保育園に行くことが良いことだとは全く思っていないので、こちらの話を聞くわけがない。子供に時間通りに保育園に行けるようにするには、友達が待ってるよ、とか、今日の給食は君が大好きなカレーだよ、といった、子供にとっての価値を提示する必要がある。

なので、依頼する側の論理だけで「○○の達成が必須」とだけ目標を叫んでも、それが実現することはまずない。それを達成することの価値、達成するまでに得られる経験などどともに、一連のストーリーを描いて、それに関わる人たちがそのストーリーを演じることが魅力的だと思う必要がある。

という、頭の中のダンプアウトでした。お読みいただいた方々、ありがとうございました。


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