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映画のなかの足下 2

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映画のなかで一瞬だけ出てくる靴のカットの意味を綴った記事のまとめ2。
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#自由研究

少女ヘジャル プレーントゥ

汚れてはいるけれど幸せな足下と、 汚れてはいないけれど寂しい足下。 少女ヘジャル 村が弾圧された際に両親を亡くし、孤児となってしまった5歳のクルド人少女ヘジャル。 彼女は叔父のエブドゥに連れられ、イスタンブールに住む親戚のもとに預けられた。 だがそれも束の間、親戚宅がクルド人分離独立派の拠点だったことから、武装警官隊の襲撃に遭い一家は皆殺しにされてしまう。 ただ一人難を逃れたヘジャルは隣の家に入り込む。 そこには妻と死に別れた75歳の元判事ルファトが住んでいた。