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ゴライアスゴリアテス幼虫飼育

ゴライアス全頭ワンダリングまで、無事に成長できたので幼虫飼育をまとめみようと思います。
あくまで私の考えなので、参考にしていただければと思います。
実践は自己責任で。

飼育容器、幼虫の成長過程飼育、ペレット、日々の管理について。

幼虫のステージは1L(初齢)2L(二齢)3L)で表記します。

ゴライアス・ゴリアテスの幼虫の特徴
幼虫はカブトムシと同じで初齢→二齢→三齢→蛹→成虫といった順で成長していく。
癖ありの種で一番大切な事は、動物性タンパク質を摂取できないと成長できないという事。
本種は1L→2Lまではマットを食べて成長するが2L初期から動物性のたんぱく質をよく食べるようになる。
幼虫が加齢した時期を見計らってペレット給餌を開始することが大事。
本種はMecynorhina属とは違い、動物性たんぱく質を積極的に摂取する傾向が強い。(顎の鋭さも全然違う。細くて尖っている。)
マットはほとんど食べないんじゃないかと思うぐらい肉食性が強い。
草食性<肉食性 肉食動物なのでは?と疑ってしまうほど。
野外では幼虫の姿で地上を這いまわっている事もあるようで、おそらく死骸だったり、捕食しているんだろうなーと想像してしまいますね。
世話をする時は、手袋に張り付くと離れないので要注意。
食性の関係で多頭飼育はおすすめできない。

飼育容器
幼虫の大きさに合わせて、変えていくのが一番良い。
容器の外から観察しやすい透明のケースを使う事がいいですね。
私の環境だとプリンカップ、または100均の仕切り、コバエシャッタータイニーを使っていました。
大きくなって窮屈そうだなぁと感じた時には750mLのクリアボトル、800mlの食糧保存容器を使用。
3齢後期になると、1.7Lの100均タッパーを使用していましたが、中が見ずらい事もあったので、観察しやすいブロー容器1600mlとか虫かご小ケースであれば、十分ですね。
ヘラクレみたいに5Lとかまで用意は必要ないかなと思ってます。
幼虫が小さいからといって大きな容器を使うと、捕食行動時に這いまわって※餓死、体力の消耗、体重の減少が出てくるため必ず体格に合わせたものを使いましょう。

幼虫の成長過程

ステージ1L
この時はマットを中心に食べて大きなる。カブトムシと変わりありません。
小さいプリンカップで十分に成長する。
※本種は孵化率が非常に悪く、幼虫まで待って産卵セットを割り出すので、採卵はしません。

ステージ2L
この時期から、マット上で這いまわる事が多くなる。
幼虫がマットの上を這いまわった形跡、目視で確認できれば、この時点でペレットを給餌を開始する。
幼虫の大きさをみて給餌。我が家だと2L初期で2日1回2粒ぐらい
量に関しては、1日で幼虫が食べきれる量を見極めて給餌する。
少し水でふやかすとよく食べます。
這いまわる時期を見逃すと死亡するので見逃さないようにしましょう。
私はゴライアス・コルベイで3敗しました。

ステージ3L
ここからはペレットを食べる量も劇的に増える。
給餌量を一気に増やしたりして、摂取量を見極めれるといいでしょう。
狭い容器では、成長の妨げになるので大き目なもの用意する。
マットも食べるみたいですが、あまり食べた形跡もないしよくわからない。
ワンダリングが近くなると、ペレットを無視して這いまわる。脱走しようと体を容器の上に伸ばす。容器の空気口を齧るといった動作があるため日々の観察が大事。

ペレットについて
ペレット=動物性たんぱく質の餌事を指します。
ここでのペレット選択は一番悩ましいですね。なんせ虫にあげる餌なんてペットショップの店員さんでも知らないし、実際に何を食べるのかもわからないので、私は色々試しました。
給餌すると良いもの
ドックフード、キャットフード、魚の餌、フェレットフード等
正直なんでも食べる・・・わけではありません体感ですが、ドックフードもキャットフードも野菜の粒がMIXされている物は基本食べませんでした。
チーズ入りとかも齧りはするけど食べないだったりで、現在も試行錯誤中
おすすめは
ヒカリの鯉餌中粒 キャットフード(子猫用) ドックフード(パピー用)
フェレットフードは現在お試し中。

あげてはいけないもの
草食動物のペレット全般。ゴライアスには基本合いません。

おすすめはしないもの
ジャーキー類全般
硬すぎて食べるのに時間が掛かる。カビる、ダニが発生する。
ふやかして・・・も考えましたが、手間が多いのでNG。
半生のドッグフード
我が家の個体はなぜか食べない事が多い。
食べ残しが多いとダニ、カビの温床になるので好ましくない

日々の管理
・管理温度は18℃~28℃の間。
本種は低温種ではないので、幼虫時代の温度管理は容易です。
我が家では、夏場は25~27° 冬場は20°管理なので、この辺は雑(飼育部屋の場所によっての温度変化も含ます)
幼虫飼育での理想はワインセラーで23°ぐらいで幼虫期間を延ばす事が大事だが、実現できないので無理のない温度でいいと思います。

・給餌頻度
1日1回または2日1回 給餌量は期間内に食べきれる量。
残飯量が多いとダニ、カビが発生して幼虫を病気や弱らせる原因にもなる。
給餌時の際は残飯は必ず、処分してください。
よっぽど多く入れなければ大体は食べきってくれる事が多いです。
感覚がわからない時は1日1粒から始めて、徐々に増やしていくと良い。
餌やりを忘れてしまってもそうそう死ぬことはないです。週1でも大丈夫

・マットについて
飼育するマットはカブトマットで十分。この辺はお好みで
添加の強いマットでも耐え抜くほど丈夫
栄養価の高いマットを使う事をおすすめ
腐葉土をいれる場合は5:5の分量でいれると良い。
マット交換は我が家だと2,3か月に1回。または減り、劣化具合を見て追い足し、交換しています。
マットの量は幼虫の姿が隠れるほどの量。
我が家ではヤフオクで販売されている、アルプスマットを使用しています。

まとめ

・基本は単独飼育
・容器は幼虫に合わせたサイズで。マックスで1600のボトルで十分
・1Lはマットを食べて成長する
・2L初期からペレット給餌を開始。水でふやかすとよく食べる
・飼育温度は20°~28℃
・餌の給餌頻度は2日に1回 食べきれる量で。残飯は処分
・ペレットは鯉餌、キャットフード、ドックフードを使用する
・マット交換は減り、劣化具合で追い足し、交換を推奨
・ワンダリング、捕食行動時は地表を這いまわるので、日々の観察が重要
・幼虫自体は丈夫だが、日々の給餌、肉食性の特性、ワンダリングの都合上
 とても手間が掛かり、観察、サインを見逃さない事が重要な種

以上です。
2023年から昆虫飼育をはじめて経験が浅いですが、現状わかっている事はここれぐらいです。
大型の飼育方法ではありませんね、あくまで最低限成長させられる範囲なのかなと思っててまだまだ改良の余地はありますね
まだ自分で育てた成虫も見れてないので、試行錯誤しながら飼育しているので間違ったこともあるかもしれません。
参考にされる時は自己責任でお願いします。



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