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0140 簿記2級を受けた所感-考えること学ぶこと-資格試験の3ヶ月❸

【学習記録】
to 簿記受験者の感じたことを知りたい方

本日、簿記2級受験。結論は99%の確率で不合格の感触。3級未受験の身で1.5ヶ月だけの勉強猶予。合格のためには無謀なチャレンジだったかもしれない。しかし、不合格=失敗かというとそんなことはないと思っている。

直後の所感をまとめました。合格成功譚ではありませんが、今後受験を考えている方のなんだかのヒントになれば幸い。

(追記)色々世間のニュースも手伝い、最終的に、妙に感傷的な文脈になっている。

なぜ簿記受験をしたか?

一般的な話 “企業が求める資格であること”

一般企業の営業職や販売職、製造部門などにおいて「企業の求める資格」などのビジネスランキングにおいても常に上位にある資格。「日商簿記2級歓迎」と求人の要件としている企業も増えている。資格所持をアピールすることができ、就職・転職で評価される。資格のキャリカレ

個人的な話 ”世の中への好奇心と思いと”

ビジネスパーソンとして20年が経つ。ひとつのきっかけがある。とある展示会で自社の名刺の力を知る。同時に会社のネームバリューがなくなったときに、自分に残るものが対外的に曖昧で弱かった。そこで資格という形に残るもので少し補強したいと考えた。

簿記を選んだのは、曖昧で歯抜けとなっている経済や経営の知識に、思考の中に数値の客観性の強さを加えたかったため。結果として、今までとおりすぎていた経済のニュース、社内の数値にアンテナがはられる。好奇心がふくらむ。そんな期待。

もっていきたいのは経営者的思考や景色が見える場所。経営者になりたいという意味ではない。自分らしく世の中をよりよく変えるいくために、自分をどうパワーアップさせていくか。簿記というエッセンスが必要と思った。

簿記2級 受験概要

試験方式と頻度: 
①統一試験(ペーパー)は年3回(自分はこれ)
②ネット試験は試験センターによって随時
試験時間 : 120分
使うもの   : 鉛筆、消しゴム、電卓
合格ライン: 70%以上正解
試験の中身: (下記も参照)
商業簿記のやや難しめが6割
工業簿記の基礎が4割

https://www.c-c-j.com/course/status/boki/exam2.html

自分は統一試験のペーパーテスト受験。中野区江古田の武蔵大学で受けてきました。

簿記受験の道ふりかえり

いきなり2級を受験をした意図

資格試験でうめていった日程。合格を目標とするならば、この計画はあまりにも無謀で失敗といえる。もちろん合格はひとつのベンチマークだが、今回の目的は下記のとおり。

(1)より早くより広くビジネスと関わりのある領域を学び、実践と結びつけられるようにすること。
(2)難しいチャレンジをすることで自分を律して、追い込み集中させること。
(3)不合格となったとしても、試験の感覚がつかめるため、次の試験へ向けて慣れることができる。

費やした時間と教材

合計47時間

①パブロフ流簿記2級 商業簿記テキスト&問題集
②パブロフ流簿記2級 商業簿記アプリ
③パブロフ流簿記2級 工業簿記テキスト&問題集
④パブロフ流簿記2級 工業簿記アプリ
(①②③④……………28.75時間)
⑤TACあてる直前予想模試 日商簿記2級
(⑤……………………15.50時間)
⑥簿記系YouTubeふくしままさゆき
(⑥は補完的に活用…02.75時間) 

簿記の知識がほぼゼロのなか、費やしたのは1ヶ月半で合計47時間。平均すると1日1時間。一般的には100〜200時間必要とされている。

目的を果たせたか?

(1)結び付けること

一般論からすると相当少ない学者時間。しかし、商業簿記、工業簿記ともに、全体の概要と必要とされる知識をまずは知ることができた(※1)。そして時折、経済ニュースや本業と簿記の知識が、自然と結びつく瞬間も生まれるようになってきている。

(※1)工場の原価のしくみ。複式簿記という概念。貸借対照表の理解の深化。貸借対照表と損益計算書の関係性の理解等。

(2)自律と集中の学習法

こつこつと進めることはできたが、集中と自律のうえで、効率よく学習ができたかとなると、まだまだ。記憶の仕組みを知っての反復学習も足りなかったし、やや脳の疲労の訴えに甘く、自分を集中させるマインドセットが必要と感じた。

(3)慣れること

受験に慣れることはできた。体感的な時間配分や試験会場の雰囲気も次回につながる。合否結果は2週間後。これで合格したとなると天才か詐欺かという話になるだろう。しっかり落ちて、次も受けるシナリオだ。

考えたこと

“試験は試験”と思わないこと

TOEICでも簿記でも思ったこと。試験を”現実的でない試験のための試験”としてとらえないこと。”日常の演習としての試験”であるととらえる。そうすることで、肩の力が抜け、時間が過ぎる焦りも軽減。落ち着いて楽しく興味をもって問題に相対することができた。

習慣化は崩すことなかれ

“試験勉強があるから”という言い訳を禁ずるべき。試験勉強で自分を追い込むはずが、試験勉強という逃げ道を作り、ひとつの勉強だけ続けようとすることで、集中力が削がれる悪循環。

自分を飽きさせないように、色々な学習や活動をし、それらがシナジーとなって明日の活力になる。集中力が保たれる。習慣化していることのバランスを崩さないことが、意外と全体最適であり部分最適にもなる。

人間は考える葦である。

武蔵大学での受験。久しぶりに大学の大講堂に座った。そこで、あのパスカルの有名な一節を思い出す。弱くてほっそりした葦だが、”考える”という偉大な力をもつのが人間なんだ。と妙に当たり前のことに感心する。

そして、何かを能動的に学んでいる人たちの目は美しいと思った。スポーツや芸術のように形としてわかりやすいものはないが、資格試験を受けると決断した約2万人には、2万通りのストーリーがある。

考えて壁にぶつかりまた考える。わからないことは苦しい。わかることは嬉しい。どういう根源的な状況が、生物学的に思考に影響を与えてきたのか。そこにポジティブに学び続けるヒントがあるような気がする。

おりしも、ロシアがウクライナに侵攻が始まって間もない今。ペンを握る。学ぶこと考えることそのものと少し向き合う。世の中の複雑な空気を吸い込んだ簿記受験の一日でした。

(付録)
教材一覧

アプリ課金。わかりやすかったので
併せてテキスト購入。
直前の模試。4回分の予想問題。
自分は1周のみ。3周くらいやる
時間を捻出すべき。
困ったときのYouTube
ふくしままさゆきさんが、簿記の平均点を
押し上げていると言える、わかりやすく
痒いところも教えてくれるチャンネル
会場の武蔵大学
午前3級、午後2級
簿記受験会場意外は、閉まっている
キャンパスライフを思い出す

2022年の資格試験の3ヶ月計画
1月から3月、合計6つの試験を受けている。
1月 ITパスポート(合格) , 
1月 TOEIC (人に言えないひどい点数)
2月   簿記2級
3月 社内考査
3月 貿易実務検定B
3月   QC検定
このあとは少し考えて、ファイナンシャルプランナー3級。そして簿記とTOEICの再チャレンジ。その後、中小企業診断士と、マイクロソフトのBPR。

2022/3/18追加
不合格通知と内訳。50時間の学習だとこのくらいというのがわかった。想定の範囲内。次回まで、何をやるべきかは、見えてきてた。

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