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0169 ダイソーの本気をみる-50th Anniversary 銀座基幹店

【店舗】to 新業態、新店舗情報好きな方

ダイソーが元気だ。50周年らしい。そして銀座のグローバル基幹店にダイソー+2ブランドでオープン。下層階のUNIQLOの基幹店とセットというのも、何か日本の小売をひっぱる企業群の矜持をみる。

今回は全国に77店舗あるはずの300円くらいショップThreeppyの新しい見せ方にも注目。では順を追って。

50周年らしいのでいろいろやるみたい

↓4/16の日経の広告。認知度ゆえにあまり広告費をかけるイメージがなかったダイソー。これは本気を感じる。

↓下記が特設サイト。

サイト内はなんだかお祭り騒ぎだ。いろんな企画があがっている。自由度がある空気感はよい。
↓下記はその抜粋。

  • ダイソーれたことやる課発足

  • U15商品開発アンバサダー

  • 50%増量キャンペーン

  • 東京ガールズコレクションコラボ

  • 他エコバッグ、DAISO選挙、DIYコンテスト

↓余談。年末年始沖縄旅を思い出す。写真は沖縄一号店と聞いたダイソー平和通り店。商店街もろとも、昭和にタイムスリップしたような。そんな懐かしさもあった。チェーン店でも歴史ある店舗をみると少しわくわくする。

よせばいいのに日曜午後に基幹店へ

4月15日にオープンした銀座の基幹店へ。DaisoStandard Products新Threeppyの3つ大創産業のブランドがワンフロアに。ダイソーに元々あるものを適当に見つくろって振り分けた感じではない。商品、カラー、スタイルとターゲットを明確にしている。感情にとどける見せ方。

画像:https://www.nippon.com/ja/news/fnn20220414346699/

↓Standard Productsは、渋谷店を前に記事にした

↓カオスな混雑ぶり。エスカレーターとエレベーターから無尽蔵に人が集まってくる。店員さんもかなり大きな声で注意促す。

↓それでも、お客さんがときめきながら買い物をする。うれしそうに悩む。明日からの暮らしをイメージする。その活気がよい。

Threeppyの進化を売場にみる

個人の感想をならべます。

↓まずは、この売り場の進化。左はこのたびオープンした銀座店。右は私の足元の赤羽店(ダイソー内)。陳列什器、ポイントディスプレイ、陳列方法。その明確なコンセプトが伝わってくる進化。

↓隣のStandard Prosucts比較例。食器の色だけじゃなく、フォルムが明確に異なる。フェミニンのフリル調が多いThreeppyと、シンプルで直線的なデザインの多いstandard Productsといったところ。

ほかじっくり観察したら、もっといろいろわかってくると思う。それはまた別の機会に。ここからは商品について。

個人的に気になった商品-2ブランドから

Threeppy

↑ハンカチ税込330円。ワンポイントのプリント生地のリブや、機械刺繍がほどこされていて、にくい。ベースカラーもブランドイメージから。

↑くしゃっとたためてポーチにしまえる買い物に使えるチュールバッグ。税込550円。透け感。色味。ナイロンプリントや、生成りのコットンはよく見るが、これは、この価格では意外となかったんじゃないかと思う。

↑マイクロソフトファイバー2Wayバスタオル(70×140cm)。何が2Wayかというと大判バスタオルでもブランケットでも。この提案がちょっと新しいと思った。たしかに使える。そして、マイクロファイバーだけあって肌触りが優しすぎる。子供がずっと触って嬉しそうにしてた。

Standard Products

↑植木鉢、驚きの税込110円。プラスチックのチープ感がない。けっこうきれいに仕上がっている。家になじむ。

↑インド製リサイクルコットンのキッチンクロス税込220円。この手書き風に見せるケアラベル。以前インドの生産現場にいたのでこのラベルはくすぐられる。”裏側を見せる”的な発想は今っぽい。

↑杉の間伐材のご祝儀袋は税込770円。完成品の許容範囲を決め、かつ歩留まりよくするには、開発大変だったろうなと勘繰ってしまう。間伐材利用による森林保全の効果はわからない。が、”間伐材って何?”と話していた方もいたので、認知してもらうにはよい取り組み。

最後にダイソーの数字をみてみる

すでに知名度の高いダイソー。オーナー経営つらぬくためか上場していない。利益率などはすぐわからないが、わかる数字を並べてみる。

売上高
約5,262億円
1日約12億円、1時間約1億2千万円
(1時間で約120万個の商品を販売)

来客数(レジ通過客数)
年間約10億人 1日約230万人 1時間約23万人

国内店舗数 3,620店舗

国内年間出店数 180店舗

海外店舗数 約2,272店舗 24の国と地域

アイテム数 約70,000アイテム

毎月の新商品開発数 約800アイテム以上

自社開発 商品比率99%

取引先数 45ヶ国 約1,400万人
約8,000工場

倉庫総面積
約25万坪 東京ドーム16個分

国内外物流拠点数
25ヶ所

海外から輸入するコンテナ数
グループ全体で年間約10万本
ダイソーでは1日約200本

ダイソー新卒採用サイトより

銀座店。すごかった。特に商品構成と商品ライン、感情にうったえるしくみが参考になる。次は、平日じっくり見て回りたい。おしまい。

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