0032 ダイソー新業態 “Standard Products” 無印になれるか?
【店舗】
to 新業態、新店舗情報好きな方
2021年3月にオープンしたダイソーの新業態Standard Products(以下スタプロ)へ。渋谷マークシティ1F。同フロアには、100円ショップ「ダイソー」も同時出店。店舗を見た感想を書きます。実は本業に近い。
画像: https://trilltrill.jp/articles/1848480
どんな店?
シンプルでベーシックなデザインとカラーに特化。ひらたく言うとダイソー版の無印。ベーシックカラーとしては、アイボリー、ベージュ、グレー、ブラウン、ブラック、時々モスグリーンと王道。
このベージュとアイボリーが素材によって色がずれる時があるから、そこが開発陣とメーカーのこだわりと腕の見せ所と思ってます。
ダイソーに比べるとアイテム数もかなりしぼられ、
プライスポイント(もっともボリュームのある価格)は、ざっとみると300円。
価格は、こんな感じで刻まれてました。
100円・150円・200円・300円・500円・700円・1000円
同時出店の意味は?
ダイソー本体と隣同士でオープン。
つまり、ダイソーとの違いを明確に示したい店舗開発段階での思惑があるのではと思いました。
左スタプロ、右ダイソー。ダイソーでそろえられない少し質のよいベーシックなモノを、スタプロで見てもらうという流れ。
これが成立していくと、ショッピングモールなどにも同時出店でき、購買層(購買心理?)の異なるの消費者が、両店舗を買い回ることができる。
店舗コンセプト WEB SITE より
コンセプトは少し弱いかなという印象。個人的には”ずっといい”=“飽きがこない”はわかるんですが、”ちょっといい”が???となりました。考えてみました。
暮らしによりそうスタンダード
ずっと使えるわたしたちのカラー
さりげないけど、ずっといい
くらしになじむシンプルスタンダード
ベーシックしか勝たん
結局ベーシック、結局シンプルが、くらしになじんで飽きずに長く使えるということを、しっくり言いたい。
サステナブルの打ち出しはどうか?
今や、この手のコンセプトには欠かせないサステナブルの視点。
↑HPをみると、間伐材の雑貨を前面に押し出している。
ヒノキを使ったスマホスタンドなどかわいい。そして安い。今のところこのシリーズ以外はサステナブルのうちだしはほぼない。経済性も両立させ、どれだけ本気でとりくんでいけるか?個人的には注目したい。
気になった商品紹介
キャンプ用品花盛り。楽しい。機能とデザインが元々素敵なものが揃っているし、旬。ブームは当面つづくと思う。
全体の商品のなかで、一番高かったのが1,000円のこのテント。
オーガニックコットンガーゼフェイスタオル300円。ほんとうにオーガニックコットンなら、この値段はすごい。少し心配。
燕市製造のカトラリー。2本セット300円。国内工場の作業効率をのぞいてみたい。300円でだせるということは、手仕事ではなく機械化がかなりすすんでいて、海外生産の優位性が減っているものと推測。
フルーツバスケット500円。触れるとぼよんぼよんして楽しかった。あまり見ないデザインでありかなと。
デュフューザー。ここだけカラーパッケージを許していた。意図があったかはわからないが、レイアウト上も独立している。アイテム数が多すぎるかも。数をしぼって、色も落ち着かせて、一番売りたいものをしっかり見せたほうがいいと思いました。
ペットグッズが意外と充実。3つのラックを埋めても、坪当たりの売上が取れるという算段なのでしょう。今後の品揃えの変化にも注目。
黒基調のハンガー。ナチュラルカラーのウッドとの組み合わせで、男々しすぎない。女性も使えるんじゃないでしょうか。
一瞬、JOURNAL STANDARDのやつかな?と思ってしまいそう。恥ずかしくなく使えそう。
あとがき
まだ走り出しで、品揃えも売り方も手探り感。新しいコンセプトで、業界が活性化するのはよい。そして、個人的には海外でも、ダイソーとならんで、スタプロを出店してほしい。そのためには、コンセプトの深掘りとサステナブルおよび文化背景をストーリーで見せる商品が増えるべきと思いました。
10月には新宿アルタに2店舗目がオープンとのこと。店舗網を増やしてからが、商品開発の勝負。無印の二番煎じあつかいで消えゆかないよう、商品も、売り方も、どんどん仕掛けてほしいです。
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