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0200 2度目のベトナム出向に思うこと

to 海外出向前の心境に関心ある方

200個目の投稿を、どうすべきか。半年のふりかえりか。パーパスステートメントの更新か。と思っていたところ、ターニングポイントが舞い込んだ。

2022年9月21日付、ベトナムへの出向
(北部のハノイにある製造子会社)

43歳。2度目の海外出向。家なし車なし。バツイチフリーな身上。今後の人生プランにも大きく関わるこの異動。いろいろ思うところあり、所感をまとめておく。

画像 : 最初のベトナム勤務の最終日。2018年8月。

それなりに悩んだ、その理由

2015年-2021年。ベトナム(一度目は南部のホーチミン)とインドへ出向している。初の海外出向で緊張のベトナム。環境も文化も異なったインド。初の海外暮らし。刺激も多い。苦しい時も少なくなかった。それも含めて、大きく視野が拡がり、成長できたと思っている。会社に感謝。

今回は2度目の海外出向。”再びベトナムへ”に、心がどう反応したか。”またどこか海外で働きたい”とは思っていた。希望もだしていた。しかし、正直、驚くほどテンションがあがらなかった。なぜか考えた。そして悩んだ。整理するとこう。

  • 成長……インドを経験したことで、よりハードな環境に身を置きたくなっている。

  • 旅/好奇心…住んだことがない国、文化圏に行きたい、住みたいという欲求が強まっている。ベトナムおよびASEAN諸国は、行き慣れた感あり。

  • 語学……英語圏で英語力を伸ばしたい思いがある。ベトナムはそこまで日常で英語をつかわない。

  • 趣味/環境…住みやすすぎる。カジノやナイトライフの誘惑も多い。誘惑に負けず自己研鑽できるか不安だ。

  • 業種……初の製造業となる。残りのキャリアで製造ラインの中の職種が自分に合っているか、強みを活かせるのかの確信がもてない。

こんなところ。これらを、自分の人生プラン、キャリア形成にアジャストさせていったことを次に。

フレキシブルに人生にアジャスト

約1週間ほど悩み、自分の腹落ちするところまでたどりつき、最終的に異動を快諾した。発想はこう。

  • 成長……今まで働いたことのない製造業。だいぶ仕事上の環境は刺激があり、十分ハードで勉強になると考えた。
    現地スタッフをどう成長させるかを考えアクションを起こすのが好き。それは次の職場でもできる。

  • 旅/好奇心…ベトナム初め、ASEAN圏とは、仕事もプライベートも一生深く関わっていくエリア。これまでのライトな旅ではなく、少し掘り下げた旅をしよう。
    また、住むことになるハノイは中国に近い。まだ見ぬリアルな中国を見て回れる。

  • 語学……独学とオンラインコミュニケーションをつづければ英語力も維持できる。
    ベトナム語を学び直して自分の強みにするのも悪くない。

  • 趣味/環境…志次第だと悟る。カジノとナイトライフより、読書と旅を。インドで培ったマインドを継続する。

  • 業種……今までの海外マネジメント、品質業務経験は大いに製造業に適応できると考えた。また現場改革に携われる部署とのこと。PM、DXと汎用性の高い現場経験ができる。

パーパス回帰

2022年元旦。人生のパーパスステートメントを時間をかけてつくった。日々の暮らしの中、短期的、一時的な感情や思考にふりまわされなくなった。迷いがあるとき、立ち戻れる場所になってきた。心の安定剤。

Purpose Statement for my Life

見過ごされているものに焦点をあて
常に海外と日本の架け橋となり
歴史文化とサステナブルでシナジーを生み
幸福度指数のより高い世界の実現に
より速くより多く貢献する

今回の異動で、どう紐づけるかを整理する。

“見過ごされているものに焦点をあて”
海外で働くことでえられる人間的成長を俯瞰して見つめ直す。それを次の世代へ伝える方法も考えていく。

“常に海外と日本の架け橋となり”
ベトナム生活、海外生活について、内面の心情もふまえシンプルに発信していきたい。
また、社会貢献的な動きもしたい。

歴史文化とサステナブルでシナジーを生み
特に日越の歴史には注目。交易によるモノや情報の伝播を知り、歴史的なつながりを知り発信したい。
“サステナブル”という点では、本業の調達にからめれば、ここで哲学を吹き込みたい。もちろん経済活動の継続性が前提。

幸福度指数のより高い世界の実現に
日本で感じた窮屈な生き方。本音と建前による生産性の低下。自社も他社も世間も変えていきたい。
上司を見て仕事をするのではなく、飾らずに、世の中を見て仕事をすること。自分の人生を生きること。日本人の伸び悩みである”自分は幸福といえる”の一助に。その生き方のロールモデルになりたいと思っている。

より速くより多く貢献する
足元から。スピードにはこだわりたい。速さが量に変わる。迷っても仕方がないことは、合理性をもって即決。思考スピードを上げるトレーニングを継続。

自分の成長が世の中をよくする装置と考える。

自由と制約 - キャリア形成を考える

最後にキャリアの話。キャリア。語源は轍。どんな車両で、どんな方角に、どんなスピードですすむのか。サラリーマンとしての制約された選択肢の中。どこまで既製品を使い、どこからカスタマイズし、どのくらい自分でドライブするか。

今の腹落ち。

  • 現在の会社の環境のなかで、自分の成長を見出している。

  • 世間的には一見うまくいっている現在の会社。内部では多くの課題。その解決へ介在をしたい。その先にわくわくする未来がある。

  • 本業だけでは、100年時代を生き抜くために、自分に残る無形資産が乏しい。本業以外の活動、人脈の種をまく。

  • これ以上、成長のスピードがあがらないと判断したときは、新たなステージに進む

こんなところ。”どう生きるか”に焦点をあてたいとシンプルに思う。より理想の思考や行動原理のための血肉化。結果的に、世の中への貢献。そんなキャリアを自分主導で進めていく。

出発は9月下旬。

生き方に正解はない。思考も思いも複雑。働きながら、自分のなかの価値観のバランスも変わってくるだろう。そのときはまた考える。

つづきは、0300あたりの投稿としようと思う。

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