0230 IKEAから学ぶもの
to IKEAを起点に、日本の生活を一緒に考えていただける方
2022年6月某日。IKEA立川へ。感じたことまとめ。
IKEAの概要
数字をみてみる。デロイトトーマツの”世界の小売業ランキング2020年度”より。売上は390億円で全体で24位。ホームファニシング店としては他社の追随許さぬ1位。
本社がスウェーデンからオランダに移っている。税金対策と思われる。
IKEA立川へ。
夏のカラー - 固定概念を変えること
ここからは、感じたことを、徒然と。
くらしイメージ - 引き算をどうするか
モデルルームの目的はなにか。生活やサイズ感を具体的にイメージさせて、購買の動機につなげる。そんなところだろう。
IKEAでは、それがより具体化させていた。家族構成、どんな暮らしをしているか。ここまできたら実際住んでもらってモニタリングしてもらうのもいいかもしれない。
個人的な懸念。他人のきらきらしたインスタ見た時のあの凹む感覚。そこまではいかないが、美しいモデルルームを見たときの心はどう反応するか。参考になるなと思う反面、自分にはできないと諦めの気持ちもふわっとよぎる。
その気持ちをどう取り除くかが、次の一手になりそう。まずは今の暮らしからどう引き算させるか。
キッズコーナー充実はメッセージ
IKEAのキッズコーナーの充実をみると、いつも、少子化のなかそんなに買う人いるのかなというもの。坪当たりの売上も高くなさそう。
はたと思ったのが、キッズコーナーの楽しさが、IKEAの楽しい暮らしイメージを補完しているのだろうと。ある種、企業メッセージなのではと思った。
壮観な商品倉庫 - ほんとうのすごみ
最近、本業でネストリビューションセンターに訪問。商品の上流から下流の中間点の起点。配送効率、保管効率を最大化するための取り組みが不可欠。IKEAのビジネスモデルのすごみのひとつはそこのコントロールなのだと思っている。
効率化するために必要な要素を、ざっとあげてみると…
工場での梱包仕様、梱包サイズのコンパクト化、パレットへの積み方仕様、コンテナ積載効率、コンテナへの出し入れ効率、倉庫の什器サイズの統一、低配送料金へサイズを寄せる、最終製品のサイズ、各国の法規の理解と中間コストの理解…
学べることは多い。
まとめ - 暮らしと”歴史”少しメモ
住の分野に携わる者として、時代を俯瞰して思うこと。IKEAに限らず、人々の暮らしに携わるとは、”この時代はどんな時代だったか?”に携わることと思っている。
文化、風習、風俗、発明、流行。無形の大きな小さなストリームが世界をとりまく。その面白さとロマンを意図的に感じていきたいと思った。そんなIKEA訪問記。
その他メモ
・アイキャッチの文言は無難で微妙。コピーライターいないのか、奇をてらいすぎない配慮か。
・布カバーの空気清浄機かっこいい
・ディスプレイ工夫①カバー取り外しの手
・ディスプレイ工夫②向変えて機能変わる時計
・”暮らしアイディア”提案LOVE ITは驚き少ない
・畳のルームはリアルでよい
・ソファはグレーが増えた。全体では白増えた
・スタイルが統一されている諸刃の剣 - 入れ替え頻度をあげないと飽きられやすいか?
・収納コーナーが肥大している
・デザインに注目させるためのポップは新しい(家具の角のRの取り方など)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?