【マーケット考察】2022.10.7


米国株式相場は続落。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前日終値比346.93ドル安の2万9926.94ドルで終了。ハイテク株中心のナスダック総合指数は75.33ポイント安の1万1073.31で引けました。ニューヨーク証券取引所の出来高は前日比1921万株増の9億9665万株。
 
労働市場の堅調さや賃金上昇圧力が改めて確認されれば、米連邦準備制度理事会(FRB) は、より #タカ派 的行動に走り、大幅利上げを継続する可能性が高まることを、市場は恐れています。
 
#新規失業保険申請件数 は2週ぶりに悪化し、市場予想を上回ったことから、FRBの利上げペースが鈍化することへの期待から、株式市場はこれまで、指標の悪化に買いで反応する傾向がありました。しかし、今回はハリケーンによる一時的な要因が悪化の原因となりましたから株価を支える勢いはありませんでした。
 
一方で、ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁は、「 FRBが利上げを止めるまでには程遠い。政策スタンス変更のハードルは非常に高い。」と発言。

エバンス・シカゴ連銀総裁も来年春までに政策金利である #フェデラルファンド金利 は4.50-4.75%への上昇を予想していて、来年の利下げ期待も否定したことを受け、長期金利の指標である10年物米国債利回りは一時、約1週間ぶりの高水準となる3.85%に上昇しました。

週前半は米経済指標が弱い内容となったことで、(個人的には理由がわからないですけど)FRBのタカ派姿勢が緩むのではとの期待もあり、買い戻しが活発に膨らんでいましたが、米雇用統計を前にポジション調整の動きが出ていたようです。

金曜日発表予定の9月の #米雇用統計 に関して、市場は #非農業部門就業者数 ( #NFP ) が2ヶ月前の雇用統計ショック(予想250,000に対し526,000)と概ね同じ250,000水準で、前月から伸びが鈍化するものの、底堅い内容になると予想されています。2ヶ月経過してようやく元のトレンドに戻れるのか否かは重要なチェックポイントとなります。

また、来週から始まる7-9月期決算への警戒感も高まっています。コスト高が利益に与える影響は確実視されており、投資家の心理は依然低調です。また、下落している株価はより現実的になっていますが、アナリストの利益予想はまだ楽観的過ぎると思われます。

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