【マーケット考察】2022.3.9

米国株式相場は、4営業日続落。優良株で構成するダウ工業株30種平均は一時580ドル超上昇する場面もあったものの、前日終値比184.74ドル安の3万2632.64ドルで終了。ハイテク株中心のナスダック総合指数は35.41ポイント安の1万2795.55で引けました。ニューヨーク証券取引所の出来高は前日比1億6680万株増の16億7076万株。

前半は以下の理由で米国株式相場は反発する場面もありました。
(1) 情勢に大きな変化はないですが、ウクライナのゼレンスキー大統領が、英議会でテレビ会議による演説を行っており、「ロシアが侵略した理由の１つであるＮＡＴＯ加盟を、ウクライナはもはや主張していない」と述べたこと。

(2) バイデン大統領がロシア産の原油、天然ガスの禁輸を正式に発表したほか、大統領が石油・ガス業界に過度な値上げしないよう警告したこと。

(3) 英国が年末までにロシア産原油の輸入を打ち切ると発表した一方、ロシア産資源への依存度が高い欧州連合（EU）は禁輸禁輸に加わらなかったこと。

NATOは経済制裁に関しては一枚岩ではないのが露呈しました。特にロシアからの原油依存度が高いオランダ、ドイツ、ポーランド、イタリアは自国のエネルギー事情を考慮すると米英に賛同できないと言えます。

国際石油市場では、ロシアからの供給が減り、、、、、、、、

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