【マーケット考察】2022.10.20

米国株式相場は反落。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前日終値比99.99ドル安の3万0423.81ドルで終了。ハイテク株中心のナスダック総合指数は91.89ポイント安の1万0680.51で引けました。ニューヨーク証券取引所の出来高は前日比1億0711万株減の9億5869万株。
 
取引開始前までに発表された企業決算への市場の反応は良好な一方、インフレとFRBのタカ派姿勢への警戒感で米国債利回りの上昇は続いています。市場は企業決算と米国債利回り上昇との間で錯綜している中、金利上昇懸念が堅調な企業決算のポジティブインパクトを相殺した格好になりました。

企業決算に関して、早朝に発表されたダウ構成銘柄のトラベラーズとプロクター・アンド・ギャンブル(P&G)の四半期決算は市場予想を上回る内容。両社がダウ平均をけん引し、取引序盤は強含みの展開となりました。

しかし、債券市場では2年物米国債利回りが4.5%をしっかり超え始めたのに伴い10年物米国債利回りも4%を巡る攻防から上放れし、4.138%まで上昇しました。そうなりますと株価への圧力は当然高まることになります。特に割高感が意識されやすいハイテク株などに売りが広がりダウ平均の足を引っ張りました。

要は堅調なミクロ指標がバランスの悪いマクロ指標に巻き込まれていて、後者がある種の底打ちサインを見せるまでは、まだ時間がかかるということです。
 
今週のダウ平均は前日までに900ドル近く上昇したこともあり、利益確定の売りが出やすかったのも相場軟調の原因の一つでした。

経済指標に関して、9月の #米住宅着工件数 が発表され、年率換算で143.9万戸と前月比8.1%減少し、予想(146.5万戸) 以上の減少となりました。着工件数のうち一戸建ては2020年5月以来の低水準。

インフレ抑制にFRBが積極利上げを続ける中で、約20年ぶりの高水準にある住宅ローン金利が需要を減退させ、住宅着工に影響を及ぼしている状況を改めて示しました。

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