米国株反落-マーケット考察-2020.5.20

米国株式市場は反落。

前日はモデルナ社のワクチン開発に好感してダウ平均株価指数は900ポイント以上上昇しました。チャート的にも4月の最高値近辺まで戻した事で、短期トレーダー達中心に利益確定の売りが新規買いが少ない中で、相場を誘導したのが昨日の下落原因です。

後講釈的には相場下落要因は挙げられますが、
(1) トランプ大統領がWHOに中立な国際機関であるべきにも拘らず、中国の国益に加担しているとの理由で拠出資金を恒常的に引き上げる旨の書簡を送ったこと

(2) モデルナ社のワクチンの有効性を証明する公表データが無いとの批判的な内容を一部のワクチン専門家から出ていると報道されたこと。( これを受けてモデルナ社は今後詳細を発表すると対応はしたようです。) モデルナ社の株価は前日から一転し、9.8%超下落しました。

ぐらいです。前日のパウエルFRB議長の総動員発言も引き続き買い材料にはなりましたが、昨日はそれ程の威力はありませんでした。

一言で申し上げれば、相場変動材料が無い中で、ポジション調整が行われた相場だったと言えます。

ダウ平均株価指数は24000台を何度もトライしては落される相場展開を1ヶ月以上繰り返してます。昨日のコメントでもお伝えしましたが、決定打が無い中、4-6月こそ大きく落ち込むが7-9月はV字回復を達成するという楽観論と経済活動を再開した結果として、第二波の危険があるという悲観論の綱引きで、相場の位置感が日々動いているのが実情です。しばらくはこんな感じが続くのでしょう。

最近の株式市場の動向を見ていて気になるのは、GDP成長率や企業収益のような経済的要因よりも広義の医療関係のニュースがより大きな相場変動要因であり、市場関係者のこれまでの経験則が通用しない感じになって来ている事です。要するに、米国経済活動の再開が機能しているというはっきりとした証左が出るまでは、ヘッドラインニュースに右往左往する相場展開にならざるを得ないのです。

立沢賢一

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