【マーケット考察】2023.7.7


米国株式相場は続落。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前日終値比一時500ドル超下落する場面が見られ、366.38ドル安の3万3922.26ドルで終了。ハイテク株中心のナスダック総合指数は112.61ポイント安の1万3679.04で引けました。ニューヨーク証券取引所の出来高は前日比5071万株増の9億0086万株。
 
マクロ経済指標に関して、米6月 #ADP雇用統計 は前月比+49.7万人と、伸びは5月+26.7万人から縮小予想(22.5万人) に反して2倍以上拡大し、昨年6月来で最大となりました。

米労働省が発表した先週分 #新規失業保険申請件数 (7/1)は前週比1.2万件の24.8万件と予想24.5万件を上回った一方で、 #失業保険継続受給者数 (6/24)は172万人と前回173.3万人から増加予想に反し減少し、2月中旬以来で最小でした。

米5月 #雇用動態調査 ( #JOLT ) 求人件数 は982.4万件と、4月1032万件から予想(990万件) 以上に減少。しかし、労働市場への雇用者の自信を示すとされる自主退職率は上昇。

雇用市場の経済指標はまちまちの数字でしたが、市場は米6月ADP雇用統計 の大幅拡大数字に反応しました。昨年以降の米連邦準備制度理事会(FRB)による積極的な金融引き締め策にもかかわらず、労働市場の逼迫が示されました。

6月 #ISM非製造業景況指数 は53.9と、5月50.3から予想(51.3) 以上に上昇し、2月来で最高。6カ月連続で活動の拡大と縮小の境目となる50を上回りました。同指数の雇用項目は53.1と、5月49.2から活動拡大域となる50台を回復し2月来で最高となりました。

6月 #サービス業PMI 改定値は54.4と、予想(54.1) 外に速報値54.1から上方修正。5月54.9からは低下。同月総合PMI改定値は53.2と、予想外に速報値53.0から上方修正され、5月54.3からは低下しました。

昨日のマクロ経済指標は強い消費、強い雇用市場を受けた追加利上げ観測が強まり米国債相場は続落。債券市場では1年債利回りは5.5%、2年債5.004%,、10年債4.04%とも大台を超えつつあります。またに到達した。要は年内2回の利上げ、且つ利下げは来年後半というところまで織り込んでいます。

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