【マーケット考察】2022.11.8
米国株式相場は2営業日続伸。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前週末終値比423.78ドル高の3万2827.00ドルで終了。ハイテク株中心のナスダック総合指数は89.27ポイント高の1万0564.52で引けました。ニューヨーク証券取引所の出来高は前営業日比1億8820万株減の9億6493万株。
昨日は米主要経済指標など重要な手掛かりに乏しく、今日の米国中間選挙に注目が集まりました。中間選挙を前にして、奇妙に緩い感じの株買いが続いているように見えました。
中間選挙に関して、一部のメディアでは上院下院ともに共和党が優勢との声も聞こえますが、実際には、下院は共和党の勝利が確実視されているものの、上院は拮抗しています。共和党が54議席に対して民主党46議席というのが共和党の最大限の楽観的シナリオと予想されます。
市場からは、株式市場は過去の経験則から、ホワイトハウスと議会のねじれを好むとも言われています。つまり、民主党のホワイトハウスと、上院下院の多数党が異なる議会という構図ということです。それは経済政策の好転を期待させるとか一時流行った #ゴルディロック (#適温相場) という表現も散見されていました。
民主党の大統領で、議会が共和党支配もしくは分裂した場合、株式市場は歴史的に平均以上のパフォーマンスを示しているという前例があります。ホワイトハウスと議会がねじれることで、政治が膠着するリスクは発生しますが、それが却って現状維持になりがちになるため、不確実性が低下し、株式相場にとっては必ずしも悪材料ではないと解釈できるからです。
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