見出し画像

【3rd phase】会議この劇的なるもの

会議って何ぞや? 経緯はこうです


会議とは話し合う行為と組織を意味するダブルなミーニングである。しかしてその実体はファミレスのメニュー決めから深夜の激論まで幅があり、日常のそこかしこに登場したりしなかったりしている。

ビジネスパーソン的にはディスカッションなアイデア出しとディベートな賛否決めを組み合わせた意思決定プロセスなのだが、実際の会議は全会一致の意思確認をする行事で、事前に相談して結論をひとつにまとめる「根回し」が意思決定の鍵を握っている。

実は明治元年の御誓文 ※ (通称・五箇条の御誓文)に登場した、なかなか由緒正しき言葉だったりする。いわゆる近代化(政治に民主制、経済に資本制を採用する)のスタート地点で、合議体の意思決定プロセスが会議だと銘打ったわけだ。

そしてなんかビジネスなパーソンが何をするにも会議だ会議だとコールしまくった結果、企画のプレゼンだなんだと仕事してるシーンの代名詞となりましたとさ。


 ※ もしかしたら明治帝が神の前に宣言したことへ違和感を持たれるかもしれないが、メリケン独立を追い風にした おフランス革命が最高存在の祭典を開いたのをお忘れなきよう願いたい。

二者択一を無効化する会議


それはさておき。

今まで退屈な会議を変えるアイデアはしこたま生み出されてきたかもしれんし、そうでないかもしれん。そうじゃなくて。今こそ我々は新たな思考法に気づきまくらねばならない。会議前に決めようが会議中に決めようと、議題が何らかの賛否を問う二者択一である限り、多数派の形成が最強説から抜け出せない。

というわけで、二者択一を無効化すべく繰り出される思考法がエドワード・デ・ボーノ博士が提唱する並行思考パラレル・シンキング

複数人が常に同じ視点から事実や意見や感想を伝え合うために、6つの視点(事実・感情・肯定・否定・創造・戦略)を設定し、その象徴となる6色(白・赤・黄・黒・緑・青)の帽子を使い分けていく。

例えばある議題の話し合いで、白い帽子の使用が宣言されたら、話し合いの参加者は議題について知る事実を順番に述べていく。互いの発言を遮られることなく全員に発言権が与えられる。一度で言い足りなければ、二回目以降に付け加えていけばいい。重複や比較など気にせず、自分の知っていることを出し尽くせばいい。

※ただし長考するのではなく、短時間にリズムよく発言を重ねていくことで、相手と比較する雑念を遠ざけている※

アイディアを生み出す「6色ハット思考法」の特徴や活用方法を解説 | 社員研修のアチーブメントHRソリューションズ

【シックス・ハット法】ひとりでもできる6つの視点でアイデアを出す発想法 - Web活用術。


思考の品質を上げるための思考スキル向上(シックス・シンキング・ハット) | ラーニング・マスターズ - 人と組織に対するパフォーマンス・コンサルティング -

パラレルシンキングは、意味を組み立てる論理思考ロジカルシンキング、内容を吟味する批判思考クリティカルシンキング、意味を組み替えて別の機能を探る水平思考ラテラルシンキングを駆使して成り立つ。考える内容に応じた思考法を必要なだけ繰り返していく。

それぞれの考えを戦わすことなく、それぞれの考えを十分に伝え合える。考え得る全ての内容を共有した議題は、自ずとひとつの答えにまとまっていく。なぜなら誰も言い残したことがないからだ。 すなわち学級活動やホームルーム活動に始まり、立法・行政・司法にまで及ぶ【二者択一の無効化】を成し遂げる営みである。近代化に内包された論戦システムの盛大な解体作業。すなわち【この論戦からの卒業】だ。

さて、どうでしょう?


壁l・ω・) 壁l)≡サッ!!