【至高の1冊】FXを本気で勉強したい人におすすめの本
FXを本気で勉強したい人におすすめしたい本は、「デイトレード」です。
正直、本は「デイトレード」1冊あれば十分だと個人的には思っています。
「デイトレード」で学べること
「デイトレード」で学べることは、「正しいトレーディング」です。
そして、「正しいトレーディング」を実践するには「正しい思考」が必要であり、本書は「正しい思考」をインプットするために最適です。
※手法とかそういったものが学べる本ではありません。
私の考えでは「正しいトレーディング」とは、「正しい思考」の結果である。本書が取り組むことは、読者の心に変革をもたらすことである。読者のマーケットの見方、考え方を変えることである。
重要なのは、デイトレーディングが投資ではないことを理解することである。さまざまな点で、デイトレーディングと投資は正反対の行動である。
FX初心者が知らないトレードの真実
マインドの重要性
トレーディングの戦略やテクニックは、その背景にはる精神の準備ができていなければ、全くといっていいほど意味がないものである。
トレーディングという利益を上げる可能性のあるゲームは精神的なものなのである。その8割以上は心理的な要素が占める。トレーディング手法や技術を身につけた後は、成否を決するのは思考過程の質といえる。
多くの人々は、勝者が自信と確信を得ているのは彼らが勝っているからだと思うが、実際は、勝者は自信と確信を得ているから常に勝てるのである。
取引手法の構築
トレーダーの取引スタイルは自らの傾向、好み、欲望、恐怖といったものに完全に依存する。トレーダーが自分の心理的な性質に合わない取引スタイルに無理やり自分を合わせようとするならば、結果は惨憺たるものとなるだろう。
本当のところ、トレーディング技能を他人に移殖することは誰にもできないのである。魔法の杖の一振りで、意識づけ、精神的な姿勢、勝者の規律と行動のあり方などを伝授することはできない
個人の努力だけが成功をもたらすことができる
確実を求めることは、向上心のあるすべてのトレーダーが克服しなければならない人間の本性である。確実は幻想である。確実は人生一般においても存在しないし、マーケットにおいても存在しない。それはあまりにも多くのマーケット参加者が追いかけている夢であり、幻想である。トレーダーは未知から利益を得なければならない。
チャート分析が常に機能すると期待することは愚の骨頂である
チャートはマネーの動きをグラフ上に表示したものにすぎない。言い換えれば、人間の心理、繰り返し生じる恐怖や欲望、そして不確実性のサイクルを示したものである。
トレーディングで成功するためには、いかにバランスをとるかということがすべてである。トレーディングの世界で自由に動き回るためには、極めて多くの物事について微妙なバランスをとっていかねばならない。しばしば同時に発表される好材料と悪材料のバランスをとらねばならない。さまざまなアナリストの異なる見方や、テクニカル分析から得られる矛盾するシグナルや、心の奥底で葛藤する感情のバランスをとらなければならない。
トレーディングは科学ではないから、適切に発達したセンスによる職人芸的な要素も必要なのである
このセンスは、ある戦略のルールを破る時を知る助けとなるのである。実際、マーケットを型にはめることはできず、ルールをマーケットの動向に応じて厳密に適用することはできない。トレーディング手法やテクニックとはそういうものなのである。
ポジションのとり方でトレーディングの8割は決まる
時に応じて小休止することは最も生産的な行動である。
トレーダーにとって最も価値のあるツールは、巧みなマーケット指標でも魅力的なトレーディング手法でもない。簡素ではあるが効果の大きい、損失を記録した日誌である。
情報は少ないほどよい。情報があり過ぎると想像力を刺激してしまう。
トレード中に意識すること
確実を求める欲求は、多くのトレーダーがはまり続ける罠である。しかし、生涯あるいは株式市場において、確実を得ることはありえないことを認識すべきである。
トレーディングの最中に「なぜ」を問うことは、自らが悩み、そしておそらくは困惑し、結果として行動をとることができないという罠にはまっている兆候である
マーケットで毎日戦っているデイトレーダーとして「快適さ」は大敵である。なぜか?人間がとりうる行動としてみた場合、トレーディングは最も自然に反したものだからである。
希望は知的な判断能力を奪い去る麻薬のようなものである。希望を持つことによって事実が見えなくなり、そして、希望を売る者の餌食になるのである。
自分が買っている時には誰かが自分に売っているのである。
ある取引の益が膨らんだとか損が膨らんだとかを常に見ていることは破滅的な行動であり、大きく利益を上げる機会を奪い去るものである。この利益を勘定する行動は、恐怖を増幅するばかりではなく、その時々の不確実性を助長し、適切なトレーディング手法に集中することを邪魔するものである。
非常に残念なことではあるが、連勝するとガードが甘くなるということは、すべてのトレーダーが経験することである。これは自己満足によって徐々に意識が散漫となることに起因する。
希望を持つこと(Hoping)と保有を継続すること(Holding)という2つの邪悪なHは、しばしば間違った勝ち方につながる元凶となることを認識してほしい。
利益の源泉
トレーディングは誰でも成功できるという種類のゲームではない。
成功するトレーディングとは、「商品(株式)を安過ぎる値段で売りに出しているものから買い、それを、高すぎる値段であると自分が知ってる時に誰か他人に売りつける」ことである
「希望」は初心者に特有の精神状態であり、彼らには知識と簡潔なトレーディング戦略が欠けているのである。熟練したトレーダーは、希望を売るほうが希望を買うよりもはるかに収益性が高いことを知っている。
トレーディングは、人とその感情に関わるものであり、それがチャートが極めて重要である理由である
チャートを作れば、大衆はそれに従う
大衆は長期にわたって勝ち続けることはできない
損切りの重要性
成功あるいは勝利は、損失にいかにうまく対処するかにかかっている。
正しく負けることを学べば、損失を少額にとどめることを学べば、生き残ることができる。トレーディングでは、まず生き残ることを学ばない限り、勝つことを望むことなどできない。
初心者は負けを恒常的に少額にとどめることはできない。初心者は時には大勝ちすることもあろうが、負ける時には常に大負けなのである。
勝者の証はいかに勝つかではなく、いかにうまく負けるかということにある。負けをコントロールすることができるようになれば、勝ちを求める必要もなくなる。勝利はひとりでについてくるのである。
適切な水準に設定された損切りによって損失を被ったとしても、それは負けではない。我々の考えでは、勝ちである。
損失を被るたびに、我々の内面が少しずつ明らかになる。損失を被った事例を集めれば、自らに関して多くのことが明らかになるだろう。トレーダーは損失を完全に排除することはできないのであり(それは人生において常に経験することである)、それぞれの損失の奥底に潜む宝石を見つめることによって、それらの損失を利用する方法を学ばねばならない。
トレーディングで勝つことは心地よいものであるが、そこから得るものはない。負けることがトレーディングで成功するための道を拓く。
何回かの損失を被っただけで安易にあきらめてしまうトレーダーが多いことには驚く。しかし、少し考えれば、これは驚くには値しない。いかなる挑戦にせよ、偉大さはすべての障害を乗り越えるまで辛抱する能力にかかっているのである。「平均的な」人々は、この決意が致命的に欠けており、だからこそ、優越性や偉大さといったものが世にまれなのである。
マーケットとの向き合い方
マーケットを動かすものは、現実に対する認識であり、事実に対する認識である。
株価は自ら動くことはできず、人々の認識によって決定される。そして、人々の認識は人々の感情に支配される。株価が上下に大きくブレるのは、こうした感情、特に欲と恐怖によるものである。
マーケットを人の集合であると見ることのできるトレーダーは、マーケットを数字の集合やコンピューターの二進法としてしか見ることができないトレーダーよりも優れたトレーダーになる可能性が高い
まとめ
この本は、「つべこべ言わずに黙って買え」というレベルの本です。
FXを本気で勉強したいなら、まずはこの一冊を手に入れ、毎日繰り返し読んで正しい思考をインストールしましょう。
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