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【賃貸不動産経営管理士】令和5年度の問49が全ての解答が正解となります

KenビジネススクールのスタッフMです。こちらの記事は、賃貸管理士の試験を2年連続で受けた受験生の立場として個人的に書いております。予めご了承くださいませ。

さて、令和5年度の賃貸不動産経営管理士試験ですが、翌年6年(2024)年2月に…正答が変わってしました!

問49が正解なしになっています。

上記の画像は以下URLをクリックすると読めます。まずは内容をチェックしてみてくださいね。
>>令和5年度 賃貸不動産経営管理士試験 追加合格について


令和5年度の賃貸不動産経営管理士の合格点は?「すべての解答が正解」の意味

このことを知ったきっかけは、たまたま目に入ったアガルート工藤先生のX(旧:ツイッター)のポストでした。

工藤美香先生(アガルート)のXポスト

ちょうどこちらのブログで、「賃貸不動産経営管理士登録実務講習」の記事を書いており、その流れで目にしたのです。
また私自身その試験を受けたものなので、余計にビックリ!最初は驚きました。しかもその発表は翌年の2月という…

すべての解答が正答ということは、問49は全員が正解ということになります。ただ問46~50は5問免除の範囲なので、5問免除の講習を受けていればいずれも関係ないのですが…

発表によれば、合格点は変更なく36点(免除なしで50問受けた場合)。つまり、50問中35点だった人は問49の解答内容によっては36点になり合格となりますね。

問49を全員正解とした結果、全国で78名の合格者が生まれました。該当した方には直接報告が行くとの事です。

全員正解になった問49はどういう問題だった?

過去問が一覧で見られるページでチェックしてみました。


賃貸不動産経営管理士問49の問題

個人的には明らかに「2」だと自信を持って解答しそうなのですが、おそらく「4」の適格請求書発行事業者(インボイス関連)かと思われます。
それについては協会からはこのようなコメントがありました。

問49について、本試験で定める出題範囲を逸脱する選択肢が含まれていたため、全ての解答を正解として取り扱うことといたします。

令和5年度 賃貸不動産経営管理士試験 追加合格について

気になり改めて公式テキストを読んでみましたが…
適格請求書発行事業者については記載を見つけられませんでしたね。

公式テキスト(と呼ばれる協議会テキスト)に書かれていないものが選択肢にあることは、確かに問題があると個人的に考えます。

賃貸不動産経営管理士試験はなぜ安定しないのか?宅建試験との違い


賃貸不動産経営管理士の試験ですが、2022年(令和4年度)でも同様のことがありました。

うちの代表の田中講師も、楽待さんのコラムで問題提起していましたね。
>>鍵交換の費用負担は大家? 入居者? 資格試験の「正解」で波紋

特にこの年は、割れ問(予備校によって解答が違うこと)もありました。それにより合否が分かれるため、色々情報を追ってはソワソワしていたのでよく覚えています…

宅建士の試験を2015年(宅建士元年)に受けた時と比べても、賃貸管理士の試験は傾向が掴みにくいのかなーと感じます。実体験としても、ただ過去問を解いて…が通用せず悔しい思いをしました。(もちろん宅建士も同様なのですが)

賃貸住宅管理業法も施行してまだ3年経っていません。加えて国家資格になってからも3回の試験です。こういうことを繰り返しながら、安定した試験になっていくものかなーと考えております。

今回このように受験生の立場で働きかけてくださった工藤先生、またその他の方には改めて感謝します。
そして勉強をしっかりした人が報われる資格試験となることを祈りながら、こちらの事案のご報告を致しました。

>>Kenビジネススクールの賃貸管理士講座はこちら(令和6年度準備中)