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自閉スペクトラム症の私(お前ら皆敵や)

大阪で過ごした小学6年生の頃を思い出した。

弟と違い、自分は標準語を話す違いだけでなく、圧倒的に成長が遅れていて、変な人間が転校してきたという印象が現れ、普通の同級生でも話しかけようとはせず、いじめをする集団が寄ってきて殴る蹴るの毎日が続いていた。

右の奥歯も折られた。

クラブ活動も自分の出来ない野球部に入り、まともに動けず終了後に総スカンを食らっていた。

休み時間にもセロハンテープでぐるぐる巻きにされ、グラウンドを回った事もあり、この姿を弟にも見せて完全にエスカレートしていった。

弟もこの出来事を母に話さず、結局表沙汰に誰もしなかった。

余りにも精神的にショックを受け、毎日保健室で過ごすようになってから、しばらくして当時の担任の先生が様子を聴いてきて、やっと本音を言う事ができた。

しかし証拠がなく、自分も何をすればよいのか考える力もなかったが、ある日の給食時の時間に椅子を蹴飛ばしてきたので、ついに何かがプッツンと切れて机を振り回していじめた奴らと見て見ぬ振りの同級生誰も彼も椅子を投げつけ、暴れてしまった。

その時に発した言葉が、

「お前ら皆敵や…」

と言う言葉だった。

そこでやっと職員室から数名の先生が駆けつけて、最初は私を説教しようとしたが、誰か数名が勇気を出して、給食を食べている時にあの子らがいじめていた、と説明してくれた。

これで生徒全員が先生から聞き取りと説教を行い、中には封印していた体罰を始める先生も出てきて私は守られるようになった。

母親には毎日いじめられているから学校に行きたくないと言っていたが、住んでる場所が社宅だから無理にでも学校に行かされた。

しかし今の私は年老いた両親の面倒を見る気があるが、今でも潜在的に許せない気持ちがあり、数十年前まで親に様々な損害を与えてしまった。

それはまたの機会に。

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