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【ネタバレ有り】ビリーヴは「起承転結」がわかりにくい。(ビリーヴレビュー)

11月11日、東京ディズニーシーで約2年半ぶりとなるナイトタイムエンターテイメントショー、「Belive! Sea of Dreams」(ビリーヴ!〜シー・オブ・ドリームス〜)がスタートした。
本来はディズニーシー20周年のメインとして、計画されていたであろう。しかし、コロナ禍での運営状況で20周年イベントが終了した約2ヶ月後のスタートとなった。
僕は、11日の初日にディズニーシーへ行き、実際に見てきました。その時の生で見た体験と、その後何度もYouTubeで動画を見た上で、感想を書きます。なお、ネタバレ有りなので、お気をつけください。
(ここからは、あくまでも僕個人の感想です。不快に思われた方は、すみません。)

ビリーヴのワンシーン 映画「塔の上のラプンツェル」

1.ビリーヴは「起承転結」がわかりにくい。

ストーリーを作る上で大切な「起承転結」ですが、ディズニーのショーは比較的、起承転結がわかりやすいものが多いです。
例えば、「Fantasmic!」(ファンタズミック!)は、ビリーヴの前にやっていたナイトショー。世界各地のディズニーパークで公演しており、ディズニーシーでも2011年〜2020年までの9年間、公演されていました。ファンタズミックの起承転結はかなりわかりやすいです。

起 魔法使いのミッキーが登場 
承 様々なディズニーアニメーションの世界
転 ディズニーヴィランズとバトル
結 ディズニーキャラクター達が総出演し、エンディング。

このように、かなりわかりやすい内容です。しかし、演出や音楽やセリフでわかりやすく、なおかつ感動するという素晴らしいショーでした。また、「イマージネーショーン」という一度聞いたら忘れない音楽も、特徴的なショーでした。

ファンタズミック! 2019年3月20日撮影 (スマホ撮影のため、画質荒いです。)

しかし、それに対してビリーヴは起承転結がわかりにくく、ストーリー的には少し難しかったです。
今回見て思ったのが、いろいろな作品を入れすぎて、少し渋滞しているかな?と感じました。主となるストーリー作品は「塔の上のラプンツェル」「アナと雪の女王2」「アラジン」「リトル・マーメイド」モアナと伝説の海」「リメンバー・ミー」と多く、また主役は今回ピーターパンとウェンディです。
また、音楽も少し詰めすぎ感がありました。作品が多いからか、音楽の種類も多く、少し忙しい気がしました。

起 ピーターパンとウェンディがシー・オブ・ドリームスを訪れる。
承 それぞれの願い
転 モアナとエルサの挑戦?
結 エンディング

ビリーヴの起承転結はこんな感じです。(あくまでも僕個人が感じ取った起承転結です。)
しかし、承と転の場所が、混雑していて掴みにくかった部分です。まず、それぞれの願いの後に、アースラが出てきて、その後プリンセスのシーン。そして星が霞んでいき、モアナシーンに入ります。この辺りの内容がごっちゃになりやすく難しいです。
あの、アースラは一体なんだったんだろ…?という疑問もあります。

アナ雪2のシーン

2.悪いとこだけじゃない!感動のMISIA

散々「起承転結がわかりにくい」などと言ってきましたが、悪いとこばかりではありません。
今回のショーのタイトル「ビリーヴ!〜シー・オブ・ドリームス〜」は、16年前の東京ディズニーシー5周年テーマソング「Sea of Dreams」から来ています。このテーマソングを歌ったのは歌手のMISIAさん。圧倒的な歌唱力で、人々を魅了する歌声。僕も昔からMISIAさんが大好きで、よくカラオケで歌っています。
そんなMISIAさんが、16年ぶりにディズニーシーとコラボ。ビリーヴの日本語版テーマソング「君の願いが世界を輝かす」を歌いました。
ショーのエンディング後、MISIAさんの曲で幕を閉じます。その時の感動は本当に鳥肌ものです。

11日初日、MISIAさん本人のサプライズ登場。

MISIAさんの歌声と共に、ショーの余韻に浸るあの時間は、まさに至福です。

3.ミッキー…?

今回、ショーを見ていて一つ気づいた事があります。それはミッキーミニーの存在がほぼ無いという事。序盤、ミッキーとミニーが話すとこからショーは始まりますが、その時ハーバーは真っ暗でまだキャラクターは誰もいません。
ミッキーミニーが登場するのは、なんとショー終盤で、10分もいなかったと思います。また、セリフはほとんどなく、ちょっとびっくりしちゃいました。
さらにファンタズミックとは違い、ミッキーミニーがいる位置が割と低く、写真撮るためには、前列付近にいないと厳しいです。

ショー終盤 ミッキーとミニー登場

4.一言で表すと…

ここまで色々言いましたが、一番言いたいことを一言で表すと

「イマジネーション!ハハッ!」みたいなセリフが無い。

です。
ファンタズミックの最後、ミッキーの「イマジネーション!ハハッ!」は、いつ聞いても鳥肌が立ちます。
もちろん、ビリーヴもめっちゃ感動しますし、鳥肌立ちます。しかし、それは全体を通して感動すると言うこと。
何か、一瞬で鳥肌が立つ「決め台詞」が欲しかったな…と、思いました。
ビリーヴの決め台詞は、ピーターパン…?

5.最後に…

ここまで読むと僕がめっちゃビリーヴ批判してるみたいになりますが、僕はビリーヴめっちゃ好きです。ただ、ファンタズミックとどっちがと言われると、僕はズミックかなーと、思ってしまいます。
しかし、大好きなMISIAさんの曲だったり、ズミックと比べて照明や映像の進化、プロジェクションマッピングなど、本当に技術の結晶のようなショーなので、ぜひみなさんに見ていただきたいです。

ビリーヴ エンディング  (スマホ撮影)



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