Apple Musicをショートカットを使って有効活用したい
はじめに
みなさん、音楽のストリーミングサービスって使ってますか?
僕の周りではApple MusicやSpotifyを使っている人をよく見たり、LINEのプロフィールに楽曲を設定している人も多かったりと、誇張なしに現代人の生命線になってきているのかな、と感じています。
2022年には、日本における音楽配信(ダウンロード含む)の市場規模が初の1,000億円を突破し、オーディオレコードの1,349億円に肉薄する勢いだということです(思ったよりオーディオレコードが強くて驚いた)。
(出典: https://www.yomiuri.co.jp/culture/music/20230307-OYT1T50252/ )
僕はずっとCD派だったのですが、2018年にApple Musicに加入して以来、すっかりストリーミングサービスの魔の手に堕ちてしまいました。ストリーミングLOVE。ただアーティストさん、不祥事は起こさないでね。配信中止されて消えちゃうから。
あまり有効活用できていない、、、
Apple Music(というか音楽ストリーミング全般?)の良いところは、新しい楽曲と出会いやすく、その楽曲数も膨大なところ。
そして、気に入った曲には𝓛𝓞𝓥𝓔をつけたり、プレイリスト化して延々と聴き続けたりできます。
僕はよくその年ごとに気に入った曲、再燃した曲を追加するプレイリストを作って、電車や作業中に再生しています。
ところが、この使い方だと、「昔追加したけど、そんなに聴かなかった」という曲がライブラリの奥底に沈んでしまうんですよね。
それがその曲の運命だった、と言ってしまえばそれまでなのですが、あとで聴いてみるとこれが結構名曲だったりするんですよね。
一度奥底に沈んでしまって、その後全然浮上してこない名曲がたくさんあるって、勿体なくない?
それに、Apple Musicってアーティスト名や再生回数、追加日、最後に再生した日など、いろんなパラメータが用意されているのだから、ただ聴くだけでなくて、もっと有効活用できる手立てがあるのではないか!?
よし、ショートカットを使って何かできないかやってみよう!
と思ったのが、今回の記事の発端。きっかけというわけです。きっかけを探して Now 旅に出よう 今(🎵Start Again / AI)
ショートカットとは?
ショートカットについて、Appleは以下のように説明しています。
つまり、「手動でやるとめんどいことを、ショートカットを使って効率化しようや。」ということです。
僕は、自分用と家族用のカレンダーに予定を同時追加するショートカットや、撮影した楽譜をPDFにしてブックアプリに自動追加するショートカットを作って実際に使っています。
自分に合ったショートカットを作れるとマジで便利なんですよね。
そして、ショートカットにはアプリ自体が用意しているアクションがあって、それを使ってアプリの動作を制御することも可能です。
ミュージックアプリだと、「ある条件に沿ったミュージックを検索」や、「再生/停止を制御」、「プレイリストに追加」などといった動作が用意されています。
これらを使えば、Apple Musicをもっと便利に賢く使えるのではないか、と思い、いろんなショートカットを作成しました。
今回の記事は、それらを駆使して作ったショートカットの中から、使い勝手が良かった2つを紹介していきたいと思います!
1. ランダムと自力のいいとこどりをした〜い
どんなショートカット?
まずは「数曲まではランダムで絞り、最後の選曲は自分が行う」というショートカットです。
これは「ライブラリに入っている曲をいろいろ聴きたいけど、ランダム再生じゃなくてある程度は自分で選曲したい」人におすすめです。電車の中など限られた空間でサッと選びたい場面を想定しています。
レシピは非常にシンプル!
「すべてのミュージック」でランダムに検索した曲をリストに入れて、選択した項目を「次に再生」に入れるだけ!ね、簡単でしょ?
あと、これもショートカットのいいところなのですが、「フィルタを追加」することで結構詳細なカスタマイズもできるんですよね。
アーティスト、曲名、再生回数、追加日、最後の再生した日など、いろいろな項目が用意されているので、自分に合ったカスタマイズをしてみても良さそう。
また、僕はこうして作成された曲の並びは一期一会、邂逅、𝓸𝓷𝓬𝓮 𝓲𝓷 𝓪 𝓵𝓲𝓯𝓮𝓽𝓲𝓶𝓮だと思っているのでどちらでもいいのですが、「次に再生する」を「プレイリストに追加する」に変更することで、その時に出会った曲をプレイリストにすることもできます。
「2024年2月11日朝、小田急線の中で。」なんて名前を付けちゃって、何年後かにそれを聴き直して「エモ〜〜〜い🖤」なんて感傷に浸ることだって可能です。興味がある方はやってみると良いかも!
(どうでもいいけど、歌詞に「小田急」が入っている曲多くない?何の力があるの小田急には)
作った経緯
この節は自語りなので読み飛ばしてもらっても構いません。
共感してもらえるかわからないのですが、個人的に全楽曲のランダム再生ってあまり好きじゃなくて。
ライブラリには追加しているけど、「今はこれの気分じゃないな〜」って時あるじゃないですか。あとは唐突に流暢な英語で"𝓠𝓾𝓮𝓼𝓽𝓲𝓸𝓷 𝓝𝓸.1"って流れてくる時とか。
そのためにスキップ機能があるとは思うのですが、「あーこれは気分じゃないなー」と思いながら飛ばすのってあまりポジティブな感情ではないし、そういう場面が連続するとだんだんイライラしてくるんですよね。
あと、ミュージックの項目に「スキップした回数」が記録されるので、もしこれがアーティスト側にもフィードバックされていたら、申し訳ないじゃないですか。
どうせ操作するなら、「聴きたくない曲を飛ばす苦しみ」よりも、「聴きたい曲を選ぶ楽しみ」の方が良いと思うんですよね。
かといって、膨大に追加されたライブラリから次の曲を選ぼうとしても、せいぜい4分程しかない時間から選べる曲ってそんなになくて、結局めちゃくちゃ好きなアーティストか今ハマっている曲に偏ってしまう。なので、ある程度のランダム性は欲しい。
といった経緯で生まれたショートカットです。
ちなみに、このショートカットで僕のAMQoL(Apple Music QoL)は爆上がりしました(よくわからないワードですね)。
「この曲ってこんないい曲だったっけ?」とか、「このアーティストも聴いてた!他の曲も聴こう」とか、気づきの機会が爆発的に増えました。
それに加えて、自分で選択していることによる発見感の強さというのもこのショートカットの良いところかな、と思います。
2. 今年追加した曲の再生回数ランキングが知りた〜い
どんなショートカット?
今年追加した曲の再生回数(≠今年の再生回数)をランキング形式にしてくれるショートカットです。
レシピは先ほどよりは複雑なのですが、大まかに見ると、
①で再生回数上位50曲分の「曲名 / アーティスト名 : 再生回数」のテキストを作成してリスト化し、
②で①で選んだ曲を再度ミュージックで検索して再生しています。
こんなことしなくても、検索した上位50曲をそのままリストに入れてしまえばかなりシンプルにできるのですが、それだとその曲の再生回数がわからないんですよね。
そのため、一度テキストに起こしてから、それをリスト化するという作業を行っています。
また、例によって条件のカスタマイズも可能で、「アーティスト別」や「2022年に追加した曲」といった設定も可能です。
また、逆に「再生回数が少ないランキング」を作ることもできるので、追加しただけで再生していない、奥底に沈んだ曲を釣り上げるという需要にも対応できます。
ちなみにこれを作った経緯はそんなに深くなくて、今年のAMR(Apple Music Replay)が未だにリリースされないことへの当てつけです(こんな省略はしないので他所で使わないでね)。
AMRは「今年再生した曲の回数」をカウントしているので、正確にはやっていることは違う、というかショートカットではその条件を再現することは無理なのでしょうがないのですが、ある程度指標にはなるかな、と。
問題点
ただ、このショートカット、一つ問題点があります。
それは、「同じ曲でも、異なるアルバムごとに別々にカウントされてしまう」こと。
例えば、僕の「Official髭男dism」の再生回数ランキングは以下の通りなのですが、あの代表作「Pretender」が入っていません!
そんなバカな!Pretenderがリリースされたのは2019年。既にApple Musicに加入していたはず、、、と思ってスクロールしていくと、25位と29位の2つにランクインしているじゃないですか!
これ、「EPに入っているPretender」と「アルバムに入っているPretender」が別々のものとしてカウントされてしまっているんですよね。
アルバムリリース前はEPの方を聴いていて、リリース後はアルバムの方を聴いていたので、こんな事態に陥っているわけです。
この2つを足すと、Pretenderの再生回数は41回になって、第9位に入ってくるので、かなり印象変わりますよね。
これ、なんとかならないですかね?
一応、ISRCという国際標準レコーディングコードというものがあって、同じ曲には同じコード番号が付与されているようです。
(参考: https://big-up.style/zine/article/column/20210316-11115)
AMR(わかりづらいね)の方は別々のカウントになっていないのでおそらくISRCのコード番号を見ていると思うのですが、現状ショートカットでそれを条件にすることはできないので、詰んでいます。
「曲名とアーティスト名が同じ曲」をまとめる、という実装もできないことはないのですが、、、それはそれで処理時間や実装の複雑さといった問題が出てくるんですよね。
Apple様、なんとかしてくだされ〜〜〜〜〜〜あと早く今年のリプレイ出してくれ〜〜〜〜〜〜
おわりに
というわけで、Apple Musicを有効活用するためにショートカットを作ってみたよ、という話でした。
今回紹介できるレベルのものは2つでしたが、他にも良かったものができればまた紹介していきたいと思います。
そしてこれを見てくれた人が、「こんなショートカットもあるよ!」と僕に教えていただけるともうそれはそれは泣いて飛んで荒ぶって喜びますので、ぜひぜひお送りください。
思ったより長文になってしまった。この調子だと続けられなくなってしまうので、次回はもっと手抜きます。
それでは!
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