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Nº97 イタリア語検定の作文対策企画:AIにある条件で答案作成させたら、その顛末に苦笑い


狙いは、AIによる無難な答案の作成

 Nº96 に続いて、1級の模範解答をAIに評価させてどうのこうのという記事を作ろうかと考えていたのですが、途中で気が変わり、AIに答案を作ってごらんとコマンドしてみました

 一応話しておくと、私の考えるAIに作らせるメリットは、無難にまとまった答案のサンプルとして学べる点です
 というのも、たいていの外国語作文問題では、問いに答える、無難なものを書いておけばそれで満点かそれに近い点数が取れるからです(自分の英検準1や伊検1級の経験も含めてのこと)

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答案作成の条件は2つ

 AIに出した条件は、接続法現在と接続法半過去をできるだけ多く使うことと、だいたい200ワードで仕上げること、の2つです

 この前にワード数だけを条件にしてコマンドしたところ、動詞の時制や用法の観点で変化に乏しい内容に仕上がってしまったため、条件を増やしました
 しかしまさにその結果、私は最後の一文で「おい、まじかよ!」と吹いてしまいました..

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結果的に、AIから試験用の書き方を学べる

 AIの生成した文章”らしい”なと私は感じていて、それはたとえば具体例が一応含まれてはいるものの、それらは経験していない人でも書けそうな、誰もが”ありそうだなぁ”と思える点に現れています

 でも、いいんです
 むしろ、そういうほうがいいんです、作文試験の答案としては

 もちろん、それが最高というわけではなく、個人的な経験を十分な表現力を以て答案にできるならそちらのほうが高評価を取れる可能性がずっと高いでしょうけどね

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AIの作ってくれた答案がこちら

Il mio rapporto con la natura è profondo e duraturo. Sin da quando ero bambino, mio padre insisteva che fossimo in sintonia con l'ambiente circostante. Era importante che coltivassimo un legame rispettoso con la terra e gli animali. Quando fossi all'aria aperta, preferirei camminare attraverso i boschi o rilassarmi in riva a un fiume. Desideravo che ciascun passo fosse un tributo alla bellezza naturale che mi circondava. Anche quando fossi in città, sognavo di poter ritornare a quella tranquillità. Se solo io potessi esplorare nuove foreste e osservare specie rare di uccelli. Quando incontrassi animali selvatici, spererei che potessi condividere un momento di armonia. Il congiuntivo presente e l'imperfetto mi aiutano a esprimere i miei desideri e sentimenti, conferendo un senso di leggerezza e sogno al mio rapporto con la natura.

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マネすると良いと思ったところ

 接続法(現在、半過去)を指定したため、自ずと話の中心が過去の自分の経験に設定されています
 ここはみなさんもマネすると良いところです

 私の想像ですが、「接続法=学習するときに苦労する=難しい表現=それを作文で使える自分はスキル高い(と印象づけられる)」という方程式が大半の受検者にはあるんじゃないかなと思うので、接続法を使いたい気持ちって強いと思うんですよね

 そんなとき、接続法半過去なら同現在と違って語尾変化がより規則的なので、より安心して答案に使えるのではないかと思います
 つまり、話の中心を過去にすれば、接続法が半過去でOKになりやすく、よって安全に ”上級者”的知識を答案上に表現できる、ということになりますね

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イタリア語検定なら許容される、独り言

 Se solo io potessi esplorare nuove foreste e osservare specie rare di uccelli.

という一文があるのですが、これは偶然生成されたものです

 でも、私はこういう一文はイタリア語検定ならばたとえ1級でもこれまで許容されてきたので、このまま実際に試験で構文として用いても構わないと思います

 アカデミックに仕上げたい志向の強い私自身は使いませんが、紀行文みたいな感じに仕上げたい、またはそうなってしまう人なら、選択肢に加えてみても良いのではないでしょうか

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最後の一文が、メタ的視点すぎる..

 さて、ここまであえて平然とまじめに書いてきたのですが、さきほどのAI答案の最後の一文、読みましたか?

 最初にこれを一人でカフェにいるときに ”黙読” していたんですが、久々に吹きそうになりました。。

「そこ(作文の条件)をお題とつなげて、文中に入れてくるか?笑」
と。

 まぁ、こういうよくわからない部分もAIの生成する文章には結構あります
 だから、そこの判断がある程度できるスキルがないと、独学でAI生成文章をじっと読んで学ぼうとするのは、かなり危険かなって思います

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 ということで今回は、AIの答案を参考にして高評価が得られそうな答案をイメージしてみましょう、という話題でした

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