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RIRIというJ-R&B界最強のホープ

皆さんこんばんは。

突然ですが、関東では「夜」のことを「晩」と言い表さないのですね。

自分は関西に住んでいた頃から、「夜」を指す言葉にはもっぱら「晩」を使ってきたので、「ん・・・バン?・・・・・あー、夜のことね」と、会話に間が出来ることにちょっとした驚きがありました。「晩飯」とは言うのに、何故「晩」単体では用いないのだろう。

しかも最近になって何故か、自分が放った「晩」のせいで会話が止まるケースが頻発していまして、これはもしや、「晩」ってやつに目を付けられているのかな、本当は関東でも「晩」がすんなり通じるのに自分の「晩」にだけ齟齬が生じる呪いでも降りかかったのかもしれないな、とさすがに己の行いを訝り始めています。


どうも、言葉って恐ろしいな、ケンイチです。


冒頭からわけのわからない話をしてしまいましたが、このnoteではすっかりご無沙汰してしまいましたね。

別に取り立てて忙しかったわけでも、意図的に書かないようにしていたわけでもないのですが、まあ、あれです、気持ちの波が、こう、あるじゃないですか。こう、ね。

でも、今日は書いちゃいます、ひさびさに。何てったって、注目のアーティストがデビューを飾りましたから。

1999年生まれの女性シンガー、名前はRIRI。

「Story」や「ハピネス」で知られるAIは言わば姉貴分的な存在で、2012年に大手スポーツブランドの夢応援企画を通じてAIに歌声を絶賛されたことが交友のきっかけなのだそう。現在、AIの全国ツアーに同行して歌唱を披露しているほか、先日リリースされた配信シングル「COLOR ME」も、「THE MIC-A-HOLICS INC.」というAIファンならニヤリとさせられるネーミングのレーベルからのリリース。

という具合に、要はあのAIの申し子としてジワジワと業界内外を騒がせている逸材なのです。

彼女はまず、歌がべらぼうに巧い。ビヨンセを彷彿とさせる抑揚豊かでセクシャルな歌声。伸びやかなのに恐ろしくスリリングなニュアンス。若干、訛りのようなクセを感じさせますが、それも英語と日本語を違和感なく行き交わせるボーカリゼーションに一役買っている気がします(AIが見初めたのはそういう部分があってのことなのかも)。

で、そういった特異な歌声を、16歳という若さで備えているという点にもまた、驚愕と期待を禁じ得ないわけで。先ほどはサラッと説明しましたが、1999年生まれなんですよね、彼女。ド世紀末に誕生し、現在バリバリの女子高校生。もういよいよそういう世代にも本格的に足向け出来なくなってきたのだと思うと、感慨深さと同時にとてつもない劣等感が身体中を駆け巡ります。

同じくティーンの女性ボーカリストとして注目を浴びている人物に當山みれいがいますが、ボーカル×ダンスというコンテンポラリーなスタイルでイマドキ女子を体現するみれい氏に対し、RIRIはその対照とも言えるソウル寄りのおとなし系女子志向。冷静で、でも華やかという無敵のコントラストは、同世代よりもむしろ、落ち着いて音楽に耽ることの出来るアダルト層に誂え向きの要素だと思います。

曲もね、また良い感じなんです。モータウンのかほりも十分に匂わせる極スウィートなクラシカル・トラック。転調をアクセントに、恋する気持ちを甘酸っぱく歌い上げています。ソウル・リバイバルが立ち起こって久しいですが、それにしてもこんな真正面から夢見心地な王道ソウル・ミュージックを堂々と差し向けてくるあたり、制作側の自信や根性も尋常なものではないはずです。

まだ登場して間もないアーティストではありますが、音源からでもありありと感じられるあまりにも実直な姿勢を看過するわけにもいかず、こうして書き綴っている次第です。アップデートに溢れ、真意がうやむやになっている今の時代だからこそ、J-R&BリスナーはRIRIの音楽に目を向け、その瑞々しいソウルに心酔すべき!そう、僕は思います。

http://www.riririririri.com/

RIRI「COLOR ME」
https://itunes.apple.com/jp/album/color-me-single/id1115108317?app=itunes&ls=1

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