2度目のプライベート出産〜準備編パート2(母親の存在)
出産予定の約2ヶ月前、
お産を無事に終えることが出来るか否かを左右する、重大な事件が起きたのだ。
妻の母親が、いきなり「小豆島に移住する!」と言い出したのだ。それも出産に合わせて。
これは本当にとても危険なことだった。
世間一般的に言うと、出産に合わせてお母さんが身近に来てくれるなんて心強いし安心ね!有り難いことだね!というところだが、
僕たちの場合は全くもって逆の状況だった。
何故かというと、当時、妻の母親は、自宅出産に対して猛反対していたからだ。
自宅出産を理解せず、受け入れることが出来ない人が近くにいるということ。更にはあわよくば立ち会おうとしている状況はかなり危険なことなのだ。
そもそもお産という行為は命に関わる行為。
お産を無事に終える為に大事なことは、お産に近づくに連れて精神状況を安定させ、自分自身の力で赤ちゃんを産むことが出来る。という自信を高めていくことだからだ。
わかりやすく言うと、スポーツの試合に臨むアスリートが、試合に向けて精神を集中させ、成功イメージをより強く持ち、勝てる、イケる、大丈夫だ!というマインドを高めていくことに似ていることなのだ。
そんな重要な時期に、負のイメージを持った人が近くに来る。そして不安を煽ったり、マイナスの言葉を浴びせる可能性がある。これはとても危険なことであり、そんな状況は絶対に避けなければならない。
実際、今回また自宅出産をするということを妻が母親に伝えた時、自宅出産をして失敗した人のブログを妻に送ってきたり、自宅出産の危険性を訴えるようなネット記事等を妻に送り、不安と恐怖を煽るような行為を行っていたのだ。
だから僕は、妻の母親が出産前に小豆島に移住してくるということに対して猛反対した。
妻が安全に、安心して出産を迎えるのが旦那であり僕の役割だからだ。
その後色々とあり、
僕が育児休暇を9月一杯取得した後の10月から産後ケアに来ることで一旦は落ち着きそうではあったが、自宅出産の指南書とも言える
「あなたにもできる自然出産/さかのまこと」https://amzn.to/2ZvTBDG
の本を読み終えることを条件に、8月から小豆島に来ることが決まったのだ。
妻にとってはこの時期がベターだということで決まった。イヤイヤ期真っ只中のやんちゃ坊主の2歳児、武蔵がなかなか激しい動きをするので、僕が仕事で留守の間に、この武蔵の育児が心身共にかなりのストレスを与えていたからだ。
肝心の母親はというと、本を読み終えたことで、自宅出産に対して割と肯定的な見解を持ってくれた。
このことに対しては非常に良かったし、ホッとした。ただ、立会いだけは絶対に避けること。そして出産間近にはこちらから連絡しない限りは家に立ち入らないという約束をした。
自宅出産を経験したことがなく、元々は猛反対していた人が実際に自宅出産の瞬間に立ち会うことになった場合、現場てパニックに陥り、何も問題がない状態でも慌てふためき、何をしでかすかわからない可能性があり、とても危険だからだ。
出産間近と出産時にはそっとしておいて欲しいのだ。
ただ、ここまで書いてなんだが、母親が心配する心理も良く理解出来る。実の子にもしものことがあったり、何かあったりしたらとても気が気じゃない。
だから、未然に防げることや対処出来ることがあるならばそれを施していたい。
そう思うのは親として普通の考えだし、とても良くわかる。
ただ、ここで僕らが深く考えなきゃいけないことは、「何かあった時の、その何か」ということについてだと思う。
多くの人は、何かあったら大変!だから何かあった時のためにも病院で産んで欲しいし産むべき。もしくは産婆さんや、助産師さんの手を借りるべきだ。という。
実際、僕自身も第一子である桜奈を産む時まではそう思っていた。だけどその考えは完全に間違っていたことに気づいたのだ。
そもそも、何故そんな考えに至ったのか!?
世間一般的な常識ということもあるけれど、僕らは「出産」という行為について何も知らない。ということが1番の理由なんだと思う。知らないことが多すぎるし、勉強したこともない。
だから、出産について知識が豊富な病院の先生や産婆さん、助産師さんに任せよう。託そう。
そんな考えに至ってしまっているのだ。
だけど本当にそれでいいのだろうか?
例えば、もし自分の愛する人や、自分自身が初めて耳にするような病気や癌になった時、その病気についてとことん調べ、自分自身で色々な処置を施したり、考えるはず。
だけど、出産に関してはどうだろうか?
全ての責任を病院や助産師さんに任せ、自分自身は何も調べずにされるがまま、言われるがまま。
病院に任せておけば全て安心だし、自分自身は何をする必要はない。
というのが常識としてある。
だけど僕らの場合、第一子の桜奈が産まれた時にとっても違和感を感じたんだ。
不自然すぎる。
出産って、こんなに機械的で人工的で事務的なものなんだろうか?
本当はもっと神秘的で感動的で、自然に任せるべきなんじゃないか。
そう感じてから、僕たちは出産について考えて勉強するようになった。
そして、最も安心して安全で自然の摂理に基づいた出産方法は、つまり妻と旦那の2人だけで行うプライベート出産だというところに行き着いたのだ。
そして、第二子である武蔵は東京の自宅で水中出産を妻と2人だけで行い、今回の桃奈も小豆島の自宅で水中出産を2人だけで行った。
とても自然だったし、安全で、感動的だった。
世間的には非常なことだと思うし、経験している人も極々僅か。だから情報も少ないからこそ不安はあるし、それなりの準備と覚悟が必要。
だから、僕も妻も自宅出産をオススメすることはしないけど、自宅出産は本当に素晴らしいことなんだと自信を持って語ることが出来る。
古き良き時代の文化として、この自宅出産は素晴らしいと思うし、僕はこの自宅出産を通して自分の子どもたちと向き合い、家族の絆を深めて、これからの時代を生きていきたいと思う。
3人のオヤジとなった今、これからのオヤジとしての生き方や考え方。について思考錯誤し、色々と失敗も繰り返しながら成長して、ここに記録として残していきたいと思う。
今回、この出産を通して1番頑張ったのは妻だし、妻には心から感謝している。ありがとう。お疲れ様。
次回は出産から出産後について。
今このnoteを書いているのは慣れない家事育児真っ只中なので、頻繁には更新出来ないかもしれないが、理想の旦那像?的な内容や、家事育児について。仕事観や、宗教観、子育てについてもちょこちょこ綴っていきたいと思う。
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