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マニラKTV☆カラオケ物語8

【前回までのあらすじ】健太はカラオケを梯子し始める
4軒目に以前からのお目当てだったサラに会いに行くも
他のグループ店に移動していることが判明する。
しかしそこで偶然出会ったラーニャに一目ぼれをする。
ラーニャは何故か明日の健太のショッピングに同行したい
と言いだす、内心大喜びするも、サラにも会いたくなり
移動したグループ店に会いに行く。
美貌で底抜けに明るいサラにもすっかりのぼせ上ってしまう
サラからも明日会っても構わないとの感触を得るが、断念
一週間後の渡比に期待をかける。翌日、予定の時間より若干
遅れるが、予定通りラーニャとホテルのロビーで落ち合う。


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俺はケビンの用意してくれた車に乗る前に、ラーニャのことを、二人に紹介した。

ミシェルからは『運命の出会いなのね』と言われた。

藤田さんは、ニコニコしながら聞いていた。

車は3列掛けのシートで、外観と内装は三菱のデリカに酷似している。

俺とラーニャは最後尾の座席に座った。

最初の行き先は、藤田さんのお気に入りのトトバンショッピングセンターである。

俺は初めてこの時に行ったのだが、すっかりここの場所が気に行ってしまい、現在も渡比の度に訪れている場所だ。

ここ以外にもロビンソンに立ち寄ったりしながら、楽しいひと時を過ごした。

ミシェルは藤田さんに、たくさんの服などを買って貰っていたのだが

ラーニャのほうは、何か欲しいものがあったら買ってあげるよと言っても、遠慮して何も欲しがらない。

ホテルに帰る車中で、俺はラーニャを抱きしめながら

『いつも二人で一緒に居れたらいいね』(グストコン ラギ タヨン マグカサマ)という言葉を自然に発していた。

ラーニャも、『私もよ』(アコディン)と笑顔で答えた。

この時は、すっかり舞い上がっていた俺だったが、

ドラマの主人公とヒロインのようなハッピーエンドなんて現実ではありえない。

そして、この後に何かとお騒がせな人物も登場することになる・・

つづく

【次回予告】お騒がせピーナ「グレイス」登場!


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