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心象風景の旅1 はじまりの砂漠

5月X日
俺は砂漠にいた。
砂しかない平坦な砂漠。
空は青く晴れていた。
なんか妙にエスニックな服を着ていた。
手に先が二股に分かれた木の棒を持っていた。

装備:きのぼう ぬののふく
よわ!俺よわ!せめて薬草買うゴールドくれ。

5月X日
さっぱりイマジネーションは進まない。
そういやこの砂漠グランドフィナーレが散った砂漠だな。

5月20日
リビングでたらんと座っていたら「なんで俺ばっかりこんな目に」という言葉が浮かんだ。

あっ ってなった。
そうか。俺、小さい頃虐待されて、発達が遅くていじめられてて、他の子がなんなくやる事も一生懸命やらないと出来なかった。
ずっと前にいて行方不明だった「敗残者」というイマジネーションの登場人物はこれだったのか。

と、同時に横隔膜あたりに黒い鉛玉を詰められたような苦しさを覚えた。
胃痛のような肺の痛みのような。
前によく苦しめられていた20年あった胸の発作だ。
頭も痛くなる。

5月21日
黒い鉛玉が相変わらずつらい。
重いげっぷが出て食欲もない。
「敗残者」は「どの道おまえに救いはない」と言った。
「この黒い球に押しつぶされても、真なる終わりを得てもお前の妻が死ねばお前の内世界は破壊される」

黒い鉛玉はまるで黒い天体のように俺の頭の上に覆いかぶさろうとしている。

5月22日
「敗残者」が無理だのやめてしまえだのやかましい。
なので「お前の正体は知っているぞ、無意識。」と言ってやった。
「敗残者」は黒い影になった。

黒い影は言った。
避けられない終末の戦いが起こるか、起こらないとしてもお前はやがて独りになって崩壊する、と。

俺は
「しのごのうるせーんだよ! 俺はお前にはもう飲まれない!本当の終わりは俺が決める!いつか嫁が先に死んでも俺は笑って送ってやるよ!」

「辛気臭いことだけ言うなら大人しくしてろ!」
「true  end!」
自分でもよく解らないまま「剣」を呼んでいた。
いつの間にか真っ暗闇になっていた砂漠を横一文字で切った。

5月23日
俺は「敗残者」に謝った。
ずっとそんな場所にいさせて悪かった、と。俺と一緒に行こう。
俺の博愛的な利他精神旺盛な一面。

それは彼が憧れた彼自信の「影」だった。

彼の影が水面に映る月のように俺の心に移っていたのが俺のかつての主人格っぽいものだった「ヒーロー」

「ヒーロー」と「敗残者」は一つになり消えた。
なんか俺の服が変わった。
青いサーコートっぽい物を着ている。

こんなん

いいね。
俺っぽいイマジネーションになって来た。

はじまりの砂漠ごと切った空間の先が見えていた。

あれは…泉?


というわけで今度は比較的リアルタイムで書いて行こうと思いまして。

断じて老松克博先生の「アクティブイマジネーションの理論と実践」の影響ではない。

ないぞ。

これ書きたかったんだけど「イシュタルの塔」の最終話書けんやんけ、と思ってたら昨日なんだか無意識パワーが充填されて書けたので急いで宿題ためないうちに書いとこう、と。

イシュタルの塔はダイジェスト版だったんでわかんなかったと思うんすけど実際はこうやって徐々に耕してく感じで進んでくんです。

とりあえず「今」まで出来るだけ早く追いつかせよう。
でないと細かい感情を忘れちまう。

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