Galaxy Note20 Ultraのカメラ結露問題の原因と対策（発生した場合の対処法）

2020年8月15日 15:08

韓国の複数のユーザーでカメラが結露する問題を提起。

Samungは製品の仕様と回答。

GalaxyNote7の爆発問題の当初も問題ないという姿勢を貫き、最終的にリコールに至っているが、8月16日23時40分時点で結露が発生する理由が判明した。

私自身、P30proを水道で洗った際にカメラに結露が生じ、乾燥剤をいれて3日ほど経過してからようやく結露が取れた経緯もあり、それ以降、風呂での使用を封じている。　

Galaxy Note20 Ultraにおいてカメラは大きなアピールポイントになっていることから、水に濡らしていないにもかかわらず結露が生じて3日ほど利用できないとなると、ユーザーとしての不満度は非常に大きなものとなるため、「どの端末でも生じうる仕様」であればGalaxy SシリーズやGalaxy Note10やHuaweiの端末でも生じている筈であるが、そのような問題は寡聞にして聞いたことがない。

Galaxy Note20 Ultraの外観上もS20 Ultraに比較してカメラレンズが大きく、また、突起具合も激しい事から空気や水分が侵入しやすい構造になっている可能性も十分考えられるところだが、本当の原因カメラの突起自体ではなく、マイクの穴の場所だった事が韓国のテック系YouTuberの検証において判明した。

すなわちこのような論理である。

1、Note20 Ultraはマイクホールの穴がカメラが右下に存在する。

2、その右下の穴はケースを付けるとほぼ塞がれる状態となる。
3、塞がれた結果、空気の循環が悪くなり、車のエアコンの前に置くと結露が発生し易い状況が生まれる。

まず、結露は、空気中に含まれていた水分が、空気が冷やされることで気体として留まることができず、液体化するという現象である。

となると、スマートフォンのカメラが結露するという事は、スマートフォン内部の空気が冷やされることにより、液体化するという事を意味している。

そして、スマートフォンの構造上、水は侵入しない構造になっているものの、マイクによって音声を収録するために、音は空気を通じてスマートフォン内部に入る素材が用いられている。

そのため、湿った空気は本体に入らざる得ないため、スマートフォン内部に湿気が入る事は元々想定されている。

しかし、外部の空気と内部の空気が循環していれば、湿った空気はマイクホールを通じて出ていくために結露は生じないが、マイクホールが塞がれることによって、空気の循環が起きにくくなり、結露が生じるわけだ。この点、S20UltraやiPhoneXなどはカメラレンズの部品（ガラスの部分）の一群に埋め込まれているため20Ultraのような問題は生じない。

すなわち、対策としては、「ケースを外して利用するということになる。」そうすれば、マイクホールが塞がれる事はないため、結露が発生しにくくなるという訳だ。

しかし、Galaxy Note20 Ultraの構造上、カメラが大きく突起しているため、ケースを利用せずに使う事は非常に難しい。

Galaxy Note20 Ultraの購入を検討しているユーザーは改善策が施されたバージョン（またはケース）の発売を待つか、結露が発生しにくいように温度差が発生しない状況で利用するように注意を払う必要がありそうだ。万が一、結露が発生した場合には、本体右上のSIMトレイを外しシリカゲル等の除湿剤を用いて乾燥する事が一つの有効な方法となる。幸いにもGalaxy Note20 Ultraは右上にSIMトレイが位置しており、カメラレンズ付近に空気を送り込み易い構造となっているからだ。

逆に原因がはっきりしただけに、対策もとりやすくなることからある意味Galaxy Note20 Ultraを安心して買えるという考え方もできるかもしれない。

【8月31日追記】　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　筆者は、香港版のGalaxy Note20 Ultraを購入し、8月29日に到着した。その際、Smart Clear View Cover（Note8でも利用していたケース）を同時に発注し、本体と同時に到着予定だったが、「仕様の変更」が発生したため、納期が大幅に遅れるという連絡を購入先から頂戴した。　　　　　　　　　　　　　　　

この「仕様変更」は結露対策なのか、米Amazonで不満が噴出している「マグネットがないため蓋がパカパカする問題への対処法なのか不明だが（笑）、おそらく前者の結露対策、すなわち通気を確保するための仕様変更ではないかと考えている。このケースは、TabSシリーズのSペンを挟める（※最後の写真参照）というメリットがあるため、改善を期待して待ちたい。

※下の画像は本体同時到着予定だったSmart Clear View Cover。