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空気銃の銃身を完全クリーニング 〜 グルーピングに変化はあるか

本稿は『けもの道 2019秋号』(2019年9月刊)に掲載された記事を note 向けに編集したものです。掲載内容は刊行当時のものとなっております。あらかじめご了承ください。


写真・文|小堀ダイスケ
取材協力|豊和精機製作所

銃身の掃除は必要ない?

『けもの道2019春号』で、豊和精機製作所の佐藤社長と対談をおこなった。テーマは「空気銃の銃身クリーニングは是か非か?」である(下記リンク参照)。

装薬ライフルの場合、いうまでもなく銃身内のクリーニングは必須だ。ライフリングの溝に銅がたまれば、弾道に悪影響をおよぼすというのは周知の事実だろう。ならば空気銃も、銃身内をしっかり掃除しなければ当たらなくなるのでは、という意見があるのは当然かもしれない。

しかし、年間400丁以上の空気銃を修理、調整してきた佐藤社長の言葉は意外で、いわく「現状でちゃんと当たっているなら銃身の掃除は必要ない」というものだった。

これには取材ライターのボクもおどろいたが、なにごとも実際に試してみなければ気がすまない性分でもあり、前回からの連続企画として実射テストをやることになった。空気銃の銃身をクリーニングして、その前後でグルーピングにどれだけ変化があったかを見てみよう。

【写真で見る】銃身のクリーニング

実射テストに使った空気銃は、ボクが所持する「FXトルネードT5」だ。最新型とはいえないが、軽量で取りまわしがよく、威力も27ft/lbsという必要じゅうぶんな性能を持つ秀作である。

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