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けもの道 04[2018春]

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狩猟専門誌『けもの道』の2018春号の有料記事をまとめてお得に読めるマガジンです。特集テーマは「猟犬と歩く。その先にある光景」。伝統の宮古の熊ぶち、かわいいのに頼れるミニチュアダ…
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#猪犬

【密着取材】猪咬み止め谷落とし 〜 猪犬と歩く猪単独猟

山梨県は富士山を臨む山中湖。その湖畔に暮らす猪猟師、羽田健志さんの猪狩り、猪犬を連れた猪単独猟に同行した。近年、各地の狩猟イベントで講演を務める羽田さんの、会場では語られることのない実猟の姿を追った。 取材・文・写真佐茂規彦 犬で猪と勝負する羽田さんは主に本川系四国犬(以下「本川犬」)を好んで使い、それをベースに繁殖させている。本川犬とは、四国犬の一系統であり高知県|本川村を発祥とする。 「本川の犬は訓練所でも山でも同じ動きで、(猟)芸は安定してる。鳴きも咬みもあるし

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【猪犬閑話】猪犬の「咬み」を考える

「咬み」の強さの追求による混血私が狩猟を始めた40数年前は、猪が今ほど多くなく猟場は大山が中心であり、猪猟といえば単独猟か多くても3名程度で行うものであった。 猪犬の条件としては、広いレンジを高スピードで狩り、見つけた猪は逃がさない強い「咬み」が必要であった。 幸いにも先代から受け継いだ「紀州系猪犬」がそれなりの猟技を持っていたこともあり、私の猪猟は一応「咬み止め」に近いものであったが、世間では日本犬より強い咬み止め犬を求める風潮が強く、アルゼンチンから来た「ドーゴ」(

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危険すぎるイノシシの牙! 猪犬を守るための防牙ベストの世界

猪の牙から猪犬を守れ!国内外を問わず猪猟において猪犬を使うとき、しばしば猪の牙にかかり、犬が受傷することがある。 せっかく猪が獲れても犬が怪我を負えば喜び半分、怪我の程度によっては全く笑えない状況で帰路に着くことになる。 そこでいつの頃からか、対猪用の狩猟犬のため「防牙ベスト」なるものが登場し始めた。現在(2018年)、日本で市販され、比較的容易に手に入る3種類(編集部調べ)をご紹介しよう。 犬は決して使い捨ての道具ではない。犬の成長や猟芸に合わせ最適な防牙ベストを選