テレアポ営業が未経験からフロントエンドエンジニアになった話 #02
前回の続き。
この記事では、20代後半のプログラミング未経験者がどのようにしてPHPとデータベースを学んでいったのか、をメインに書いていきます。
僕は会社員として働きながら土日を中心に約2か月でHTML,CSSを学んだ後、ようやく本格的にプログラミング学習を開始しました。
・Progateはあくまで心理的ハードルを下げるだけ
選んだ言語は、PHPです。
WEB系の言語でいうと、Ruby,PHPと挙げられますが求人数、現場数の多さでいうと僕の中ではPHPの方に軍配が上がりました。
最初は有名なプログラミング学習アプリであるprogateで学び始めました。
for文などの文法やどういう時に使われるのか、など雰囲気は分かってくるのですが、実際にアプリ開発をしたり、開発のための環境構築はできません。
そのため、ゼロから自分のPCで学ぶ必要があります。
・エンジニアならデータベース・SQLの知識も必須
またWEBエンジニアとして転職する場合、PHPだけだと正直厳しくデータベースの知識も必要になってきます。そのため、データベースを扱う言語であるSQLも学習しました。
スクールに受講料を払った後に分かったことなのですが、通っていたスクールはプログラミングスクールというよりはホームページ作成スクールでした。
Webデザインの延長でプログラミングも教えていますよ、といった雰囲気でした。
自習室で疑問点について質問ができる、というサービスの説明もあったのですが、photoshopやHTML,CSSは教えられるけどPHPは分からないということが多く、教えられる人がいることは稀でした。
プログラミング初心者の、多くの人が躓きやすいとされる環境構築や出だしの部分はスクールに通っていたおかげで問題なく進めたのですが、1つのファイルにコードの記述量が急に200行以上超えたあたりから、分からないことが沢山登場し、理解するのに苦労しました。
スクールの教科書を何度読んでも理解がなかなか進まず、教科書に載っているサンプル通りに作成したつもりでもエラーが起き、修正し、また新たなエラーが起きる……の繰り返しでした。
実際作ろうとしていたものは、
①お問い合わせフォーム
②掲示板サイト
③データベースと連動した、名簿管理アプリ
でした。
①の問合せフォーム
HTML,CSSで見た目をコーディングし、inputタグに入力された値を受け取り、確認ページでその内容を反映させる……といった機能を実装しました。「この内容でよろしいですか?」と表示されるアレです。
特にcheckboxの場合は二次元配列などが必要になり大変でした。
プログラム自体は正しいはずなのにPHPの実行環境であるxamppがうまく動かずに試行錯誤した結果、インストールし直したり、単純に自分のコードのミスで動かなかったりと、壁がいくつも立ちはだかっているような感覚でした。
分からなかったらただググるだけでなく、質問サイトで質問したりしました。
それでも分からない場合は、いったんその学習をストップして新しい部分を学習して気分転換したりととにかく手が止まってしまうことは避けるようにしました。
こういった苦しみながら試行錯誤することは、プログラミングを学ぶ上ではとても大事なことです。
ただ、限度というものがあり、僕の場合は時間を大きく無駄にしてしまった部分も正直あります。
そのため、臨時の先生、メンターを雇って学習に付き合ってもらう手段を取っておけば時間を節約できたなと今では思います。
・MENTAという臨時のメンターを雇うのもアリ
実際に、メンターしたい人とお金を払って教わりたい人をマッチングしてくれるMENTAというサービスがあります。
どうしても時間を無駄にしたくない人はMENTAのようなアプリを利用してみるといいかもしれません。
・Udemyは使える
自分はスクール以外にはUdemyというプログラミング学習ができる有料動画サイトを利用しました。
こちらは現役エンジニアの方でも利用されることが多く、おすすめできます。
動画は10,000円以上するものが多いですが、定期的にセールスを行っており、タイミングが合えば10,000円以上のものが2,000円で購入できます。
あくまで時間差のあるチャットでのやり取りになってしまいますが、動画の内容の範囲内であれば動画を出している講師の人に質問することもできます。
スクール・独学・Udemy……
こういった感じで、僕は無職になってからスクールの自習室とカフェで日中のほとんどを過ごしていました。
・モチベーションを維持するためにやったこと3つ
正直、モチベーションを維持するのは僕にとっては大変です。そのために対策として取っていたことは3つありました。
①twitterに勉強時間を報告する
②夜遅くまで勉強しない
③気分転換に話せる相手を作っておく
①twitterに勉強時間を報告する
プログラミング学習に関する情報を発信していたり、当時の自分のように未経験でエンジニアを目指す人のアカウントをフォローし、そして1日の終わりに勉強した時間、内容、意気込みを毎日ツイートしていました。
タイムラインを見ているだけで、「がんばらなきゃ」とモチベーションが高まり、また自分の勉強結果や転職の意志を公開している以上サボれない、と思わせる効果があります。
②夜遅くまで勉強しない
僕は活動時間である朝10時から夜21時のうち平均7時間ほど勉強していました(10時前までは電車の移動など)。
PCの前にいる時間はもっと長かったりするのですが、集中して勉強や制作に仕えたのは7時間前後だったと思っています。
夜遅くまでやろうとしても正直集中力が続かないし、夜は睡眠に向けて脳の回転が遅くなり生産性が落ちます。
そのため、21時以降は勉強をやめて睡眠時間はしっかり確保するように意識していました。
③気分転換に話せる相手を作っておく
僕は集中して学習する環境を作る為に、仕事をやめて無職になりました。
元々僕は友達がいないタイプで、孤独な状態を過ごすことが多かったのですが、会社の社員との付き合いも断ったため、完全に孤独になりました。
それ自体は大事なことなのですが、誰とも話さないという状態は、精神衛生上よくないことです。
そのため、リアルの生活に影響を及ぼしにくく好きな時に絡むことができるネットの友人を作り、メンタルケアを意識しました。
他にもジムで運動するなどして、気分転換することは意識しました。
そんな生活が1か月半続き、ようやくポートフォリオと呼べそうなものを2つ作りました。
・なんとかポートフォリオを作る
1つ目は資料請求フォーム。
2つ目がデータベースと連携したWEBアプリで、情報を登録・削除・編集などができる、いわゆるCRUD機能を持ったものでした。
最初はスクールの教科書のサンプルをいじり、そこからオリジナルの機能を足したりSESSIONを利用したログイン・ログアウト機能を付けたりなどして、改造を重ねていったような感じです。
一応のところ目に見える成果は出来たため、ようやく転職会社に登録しに行くことにしました。
今回の記事では、20代後半WEBエンジニア未経験がどのようにしてプログラミングを学習し、ポートフォリオを作っていったのかについて説明しました。
続きはまた次回に書きます。読んでいただき、ありがとうございます。
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