VALKYRIE PROFILE -咎を背負う者-

※本記事は、作品プレイ当時にXへ投稿した文章の転記です

(2023年8月13日)
今日から VALKYRIE PROFILE -咎を背負う者-

(2023年8月19日)
VALKYRIE PROFILE -咎を背負う者- は1周クリアまで。
咎ルートと言いましょうか、契約を履行して目的達成する結末を辿りました。システムというか、ゲームの構造によって心を縛られ、見事に決断をそっちへ誘導させられたという感覚。
詳しい感想は後日にして、別エンドを求め2周目へ行きます :)

(2023年8月25日)
VALKYRIE PROFILE -咎を背負う者- は3周クリアまで。
2周目は女神の羽を使わず、3周目はカルマを極力ためず、という方針で進めました。3周とも異なる結末となり、中には真ENDと呼べるくらいの終わり方をしたルートもあったが…途中、とあるアイテムを発見して事情が一変。まだ終われません。4周目へ。

(2023年8月31日)
VALKYRIE PROFILE -咎を背負う者- をクリア。
7周クリア後に攻略本を解禁し、全ルートのエンディングを無事に見られたと確認して完結としました :)

進行ルートによって主人公の所属陣営が変わるので、1周目で戦った敵キャラの背景を後の周回で知ることとなったりするのが非常に面白い構成でした。特に印象に残ったのはローザ/リーゼロッテ。これからもずっと真実を知ることがないというのはなかなかに胸を刺すものがあります。もちろん、主人公を除くすべてのキャラは黒幕の存在を知らないままに物語を終える訳ですが、ローザ/リーゼロッテの2人に関しては、お互いを憎み合う切っ掛けとなった出来事それ自体には黒幕が絡んでいなかった(と思われる)ところに、和解の可能性もあったように見えて殊更にやるせなさを感じましたね。

そしてやはり何と言っても女神の羽のシステムが心を蝕む。VP1の神界転送、VP2の解放に相当する「仲間永続離脱システム」ですが、過去2作とは方向性が異なる「目的達成のため仲間を犠牲にする」ルールには初めかなり躊躇しました。ウィルフレドは力を得る。仲間は望まぬ死を遂げる。この非情さ。しかも恐ろしいのは、一部のバトルが非常に難しいために、それがプレイヤーの中で「女神の羽を使うのも仕方がない」という理由付けになってしまうことです。CHAPTER 4 の「オーギュスト夫妻を救え」のバトルとか、1周目で羽なしに突破することなんて可能だったのだろうか…?
そして羽の行使を繰り返すうち、あたかも作中のウィルフレドのように、段々と羽を手に取ることをためらわなくなってくる。結果として、序盤の内は咎ルート(Cルート)へ進むかどうかかなり悩んでいたはずの私は、最後にはしっかり咎人の剣を手にしていました。秀逸な仕掛けであった。
2周目は女神の羽を使わずクリアし(Aルート)、3周目は羽は使いつつもカルマを極力ためずに進めてクリアしました(Bルート)。ここで特筆したいのは2周目。女神の羽という劇物に触れない状況下において、ウィルフレドの思考が段々と復讐ではない方へ傾いていく様子からは、この優しさ・穏やかさこそが彼の本質なのだと伺えて、とても腑に落ちる、これぞ真ENDと捉えてもいい結末に思えました。実際、これは真ENDだったと後に知るのですが…

事情が一変したのは3周目、あのアイテム「闇の鎖」を手に入れたときのこと。
それまでに得た情報から察するに「闇の鎖」は計20個あると思われるが、もしやこれを集めたら更なる展開があるのではないか? それこそが真ENDなのではないか!? にわかにざわめき立った私は鎖さがしの旅に出たのだった…その後、攻略情報なしに4周かけて集め切ったことは正直自分を褒めたい^o^
結果として「闇の鎖」による追加イベントなどは存在せず、その後に攻略本にてエンディングは3種類(=3周目まででコンプリートしていた)と知りました。内心では、Bルートで冥界へ堕ちたセオドールを助けに行く展開があるのではないかと想像していたのですがそのような救いは無かった…
ただ、このヴァルキリープロファイルの世界において「"冥界の者=悪"ではない」ことは忘れてはならないことであり、善と悪がぶつかる話ではないのだから「善たる主人公も善たる家族も善たる仲間も皆みんな救われる」などという分かりやすいハッピーエンドは夢のまた夢なのだと解釈すると、「闇の鎖」が救いへの道しるべにはなってくれないという結末も受け止めざるを得ないというものです。
では、鎖あつめに奔走した4周目以降のプレイはまるで無意味だったのか? これは"否"です。このプレイだからこそ得られたものもある。即ちそれは、鎖を探して様々なルートを辿る中で、ルート分岐条件である女神の羽の行使が機械的に行われるようになっていき、真ENDを目指す崇高な志とは裏腹に私自身が「目的達成のため仲間を犠牲にする」人間へと変貌を遂げた、言うなればCルートのウィルフレドの心境に至ったということです。(ある意味で)主人公の境地に達する。少々おおげさかもですが、これは感情移入の一つの極致と言えましょう。
最終周の7周目は最も心晴れやかなエンドであるAルートを歩んだんですが、Cルートにしとけば1周目よりもよっぽどウィルフレドに感情移入して本作を終えられたかもね^o^

シリーズ恒例のコンボを狙う戦闘システムはやはり楽しい! 今作も魔晶石を大量入手しようと躍起になってました。その点で言うとオーギュストが今作のMVP。彼がいると平均レベルが1~2は底上げされたもんな…あと彼はそのあまりの活躍度が故に最後まで女神の羽の対象にならなかったもんな…^o^

#ゲーム感想 #ヴァルキリー

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