刀ステ一挙無料配信「義伝 暁の独眼竜」感想

はあ。終わってしまった。虚伝初演がうっかり48時間無料配信とかしてくるから、生配信は苦手な自分でも見てみようとか思ってしまったのが運の尽き。今や刀ステ沼にどっぷり浸かってしまいましたよ。
というわけで、バラバラにツイートしてたり、ふせったーに投げてたりした長文を、改めてまとめておきたいと思います。
※ゲームもアニメもミュも何も知らないガチ初心者です
※ほぼ自分のために書いてる感想なので悪しからず

2記事目は義伝。
謎がちりばめられすぎて、あとは自分が元々知ってて好きなキャストが多いこと、東北人で思い入れもあることなどから、実質的に沼にはまった作品ですね。
この日の日記には、お金さえあれば追える、あれお金の心配してるってことはもう本気で追う気だな?って書いてありました。
それではどうぞ。



小夜!!!(第一声がこれ)
納谷健!!
あのパワフルなのに小さな身体に苦悩させる役をあてた末満さんグッジョブ。もう庇護欲そそられまくる。かわいい苦しいしんどい助けてあげたい、ってなる。

復讐の物語を背負ってしまった小夜は、前の主のことなんて気にしてない風に元気な伊達の刀たちが気になっていた。彼らのように強くなりたくて、自分の中にある復讐の物語と向き合えないと強くなれない、と思っていた。でも実は、自分の弱さを全部、復讐の物語を背負ったせい、って運命のせいにしていただけかもしれなくて。自分の中で渦巻く復讐のせいにして、その復讐そのものを受け止めるという選択肢がなかった。それが、しんどい物語を背負わされているのは自分だけじゃない、山姥切がそう教えてくれたから。あとは探すしかないと小夜は思えた。

美しい小夜の歌ではなく、小夜の山が由来。幸せな三人家族の父が亡くなり、形見の短刀を妻と子が売りに行こうとしたとき、山賊に奪われ、母は殺された。その子は研ぎ師となって、左文字の短刀を持った浪人を待ち続け、見事復讐を果たした、か…。

そして山姥切を心配させたくないと思って避けていた、その優しさも、前の主からもらっているじゃないか。復讐だけじゃない。そう、だから、復讐の物語を背負ったせいだ、っていう事実にばかり囚われて、他のことが見えなくなってたんだよね。自分の中にある優しささえも見えないほどに囚われてた。問題は物語じゃなくて、それを受け止めきれない自分だったんだ。

でも山姥切が全部受け止めてくれたから。そう、途中で大倶利伽羅にも話を聞いてもらったように、まさに小夜の悩みは、解決法を求めるようなものじゃなくて、誰かに聞いてほしかった、きっとあの小さな身体に背負いきれなくて、一緒に背負ってほしかったんだよね。その上で、凝り固まって囚われた心を自由にしてもらう必要があった。そのためには、それができる信頼を築くためには、やっぱりああやって手合わせをするしかなかったんだろうね。ああ切ない!!

あと虚伝での兄たちも看病してくれてたって名前が出たの嬉しかったなあ!あのしんどい、小夜の世話の体をとった共依存関係、好きだった。



歌仙…!
(注:思えばここから歌仙推しは始まっていたのである。和田琢磨さんを他で見たことがあって素敵だなあと思っていたのです)

風流にやたらとこだわるその真意は、36人も家臣を手打ちにした元主の残虐さを嫌い、そして、自分の中にも確かに息づいている暴力性を押し込めたいがためなのかもね…元主は風流もわかるはずなのに(とここは素直に信じているところもまたしんどい)あんなに血生臭い物語を俺に与えた、俺はそうはならんぞ、と思ってたんだろうね。似たもの同士(というか自分が元主の影響をもろに受けている)が故の同族嫌悪というか。でもあの「自慢の刀」と言ってくれたことで、意地を張っていた何かがほどけたように見えた。
いやだってあの瞬間の和田さんの表情よ。はっとして夢から醒めるようなあの遠くを見た顔。自分は主と同じだ、でもそれでいいんだ、自慢の刀なのだから、って思いなおせたような気がした。



大倶利伽羅!途中まで絶対、この子裏切ってるか操られてるかしてない?って思ってたごめん。でも怪しかったんだよー。俺は天下を狙ってた頃の元主の方が好きだ、って言ってたし、途中ですっと消えて単独で甲冑追いだしたときはもう、えっこれいきなり甲冑にひざまずいたりしないよね?って思ってた。

確かに小夜から見たら強いように見えてたけど、でも、それほどまでにいったん自分から突き放した上で好みを語れるほど、囚われてないように見せてた強さは、やっぱり強がりだった。
鶴丸みたいな数寄者がいなかったら黒甲冑と共鳴して歴史改変まっしぐらだったんじゃないかな…こわ…



鶴丸はさあ、刺激を求めるあまり、自分を大事にしてない感じがして、その危うさがこの先不安になる。記憶も薄いって言ってたし。小夜や大倶利伽羅のように記憶にとらわれすぎるのも考え物だけど、囚われるような記憶は、ときに生きるよすがにもなるからさ…それがないってなんか怖い。
(注:もしかしてこれ維伝が怖いやつですか?やめてーーー!)



伊達政宗かっこよかった…生まれた時代と場所に恵まれなかった武将。いや自分も東北に生まれたことをコノヤロと思ったことは一度や二度ではないから、これに限らず伊達政宗が出てくるフィクションって思い入れあるんですよね。天下を目指し、それが叶わなければ戦場で死ぬ、か。その天下へのこだわり、わかる気がするんだよなあ。いやだって富田翔さんめっちゃかっこいいじゃん(特撮勢)。
でもあなたがちゃんと新しい世にアジャストして生きてくれたおかげで今もご城下は綺麗ですよありがとうと言いたいな。また仙台行きたい。
小十郎もありがとう…てか三代仕えてラストシーンでもあれってかなり長生き&頑丈ですね!?(笑)
(注:後日気づく、小十郎長生きしてるのも時空の歪みの影響であり、笑ってる場合じゃねえ。)



初見ながら考察の真似事をいくつか。
虚伝からだけど、三日月はいつか自分がいなくなると思ってる。だから近侍を譲った。
そして今回、鶴丸が甲冑に取り込まれたのを見て、あと勝手に大倶利伽羅のことを疑ってたのもあり、もしかして三日月が恐れてるのは、自分が裏切ること、なんじゃないかと思えてきたんだよな…だからそのときに備えて、本丸を強くしようとしてる、とか…?

あとそもそも時間遡行軍は何なの?最初は、政宗の天下を望む気持ちが、遡行軍を引き寄せてるのかなと思ったんだよね。でも政宗は利用されてただけ。時間遡行軍はなぜいつも、時の勢力図を書き変えようとするのか?虚伝では信長を生き延びさせようとし、今回は家康を殺そうとするって…ん?平和な状態にならないようにしてる???

三日月と小夜の歩き方がずっとすごかったな…日本舞踊っぽい感じを崩さない三日月と、戦いじゃないときも膝曲げて重心が下にある小夜。

あと、そう、三日月の目!カラコンだから瞳の大きさは変わらないはずなんだけど、たぶん目の開き加減で、カラコンの大きさが変わってるように見えるお芝居をしてた…あと瞳孔の開き具合すらもお芝居にしてませんでした?鈴木拡樹くんすごいってか怖いわ…

反対に山姥切のカラコンはほぼ黒の一色で、ずっと目に光が入ってないような感じなんだよね。
(注:未確認なのですが、カラコン変わったわけじゃないんですよね?たぶん後から思うと、光が入らない角度の顔が多かったんだろうなあ、と。全然黒一色じゃないんですよね)

あとは燭台切の東くんの声はやっぱり心地いいねえ。よく通る。
(注:まだ光忠キッチンの前です)



…………うん。今思えばまだマイルドな感想でしたね。考察はまあめちゃくちゃ当たってるわけでもてんで的外れでもなく。むしろ推しが早くも2作目で固まりつつある方が怖いわ。

というわけで、ここまで読んでいただいた方、ありがとうございました。
よろしければ次の記事にもおつきあいください。


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