見出し画像

中国、自動車メーカーが代行業者とハイテクを駆使して車の引き取り・配車サービスを続々開始

上海KEMBOの中原です。

私は、昔からの車好きで、10年来上海で車を所有しているが、常々こっちのディーラーのサービスに対しては、あまり良い印象はなかった。主な要因としては、売り手市場で黙ってても客が来るので、サービスはそこまでしなくていいのでは?という感じが営業マンからも伝わってくる。もちろん、実際は各社しのぎを削って販売シェア競争をしているので、当然サービス面でも力を入れているわけで、それは年々向上していることも確かである。

車を購入したら当然その後も定期的にメンテナンスが必要で、その都度、ディーラーに行く必要がある。例えば、オイル交換ひとつとっても、もし、予約せずに行けば、それなりの時間を待たされる。そんな手間を解消するサービスとして、日本のディーラーにあるような車の引き取り、配車サービスがあったらいいなと常々思ってたが、今回、APPを通じてできるようになっていたので、使ってみた。

APP上にある、車引き取りサービスを選んで、住所や送り先ディーラー店舗、内容、個人情報等を入れるだけ、今は無料サービス中なので、お金もかからない。今後はアリペイ等での支払いになるのだと思う。その後、おそらく提携先の代行プラットフォームから手配された運転手から連絡の電話がかかってきて、引き取りに来る。APP上で自分の車が移動している場所も地図上で確認できるから安心だ。

画像1

メーカーのAPPでの引き取り、配車サービスの画面

こんな書き込みを、Facebookでしたところ、レクサス所有の友人からうちはまだ無いというコメントをもらったので、他のメーカーの状況も少し調べてみた。BMW、ボルボ、ベンツといった高級ブランドだけでなく、HONDAやTOYOTAも始めている。

画像2

画像3

画像4

今までこのようなサービスは中国にも当然あったが、それは、その店独自のサービスとして行なっていた。また、自前でやる場合、その人件費もそれなりにかかるので小規模業者では難しかったが、中国で独自に発展している運転代行サービスと提携することにより、大手ディーラーだけなく、小規模店舗や業者でもこのようなサービスが拡大してくことが予想される。ただ、運転代行の場合、店舗スタッフとユーザーとの接点が無いため、コミュニケーションが発生せず、そのあたりが勿体無い気もするが、ITプラットフォームによって大きなユーザービリティを優先する中国らしいサービスとも言える。

参考までに中国最大の配車サービスのDiDiの料金をみてみると、昼間だと10km45元(約765円)である、個人店でも導入出来ない金額では無いことがわかるだろう。

画像5

ライター:中原賢一
KEMBO(上海賢房信息技術有限公司)CEO 董事長 総経理
2000年、ソフトハウス、ITコンサルティング会社でシステムエンジニア。
2003年より中国往来開始、上海でのWEB系システム開発のPMを歴任。
2008年、上海にKEMBO社設立、中国の日系企業を中心にWEBマーケティング、プロモーションを多数実施、現在はデジタルマーケティングコンサルタントとして、クライアントと寄り添い新ブランドの戦略立案から制作・運用までデジタルマーケティング全般をお手伝いする。また、データ分析、AIは再度エンジニアレベルから研究中。日本ディープラーニング協会E資格保持者。
趣味は空手。2児の父。

画像6

お問い合わせ:info@kembo-net.com
KEMBOでは中国におけるWEBプロモーション、WEBサイト制作、
デジタル広告運営、SNS運用まで幅広くサービス展開しております。
詳細は以下よりご覧ください!
■KEMBO 成果をもたらすデジタルマーケティング
http://blog.kembo-jp.com/wp-content/KEMBO_DM.pdf
■KEMBOホームページ
https://kembo-net.com

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?