西友について

小宮コンサルタンツ、経営コンサルタントの増田です。
前回の記事ではウォルマートは西友を手放した訳ではない、と書いてしまいましたが、翌日の記事を読むと楽天とKKRで85%の持ち分との事でしたので、実質ウォルマートは西友から撤退する方向です。失礼いたしました。

ウォルマートはアメリカで成功した「エブリデーロープライス」を西友に持ち込もうとしたみたいでしたが、競争力がある低価格は実現できず、結果的には成功しませんでした。その過程ではコスト削減に走るばかり、店員不足によるサービス低下や、店舗の老朽化により、顧客の離反を招いていたようです。その一方で取締役会では役員報酬ばかり話題になる等、経営陣と現場との乖離が大きいものでした。

こうした事は全て、利益ばかり追いかけ、「お客様第一」ではなかった事によるものだと思います。もともとは「エブリデーロープライス」も「お客様第一」から来たものだと思いますが、手段が目的となり、その実現の為にお客様へのサービス等に必要なコストまで削る結果になったのです。

コストを削減して一時的に収益が上がれば役員報酬も上がるかもしれませんが、お客様に顔が向いていない経営は破綻する典型例だったと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?