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率先垂範はリーダーの大事な資質

子いわく「その身正しければ、令せずして行わる。その身正しからざれば、令すといえども従わず」(論語 子路第十三)
(先生がいわれた。「上に立つ者の身のあり方が正しければ、命令しなくとも民は自然に従い、物事は行われる。反対に、その身が正しくなければ、命令しても人は従わない。」)
 
6月の弊社北海道合宿時に江戸時代の名君、上杉鷹山についてお話しさせて頂きました。
鷹山は治める米沢藩において、色々な改革を行いましたが、そのうちの一つが支出を減らす質素倹約でした。
 
米沢藩は、最も収入が多かった頃に比べて87%も収入が減っているにも関わらず、家臣削減等も行っておらず、赤字が恒常化していました。その為、収支を均衡させるための支出削減を行う必要があったのです。
 
その時、鷹山は家臣や領民に対して質素倹約を命令するとともに、自分自身の質素倹約を徹底しました。従来の藩主の生活費は86%減、身の回りを対応する奥女中は82%減と、大幅削減します。これは収入の減少に合わせた削減規模となっていました。
 
こうした率先垂範があったからこそ、米沢藩においては家臣・領民の質素倹約が進み、他の政策と相まってですが、財政再建が実現しました。
 
これは、鷹山自身のあり方が正しかったからこそ、家臣・領民が従ったのだと思います。これが鷹山が贅沢三昧しながら家臣・領民に質素倹約を命じても、徹底できなかったでしょう。
 
率先垂範はリーダーの大事な資質の一つです。

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