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11月・12月の電験3種基礎講座

多摩職業能力開発センター府中校で年2回(6月と11月)電験3種の基礎講座を受け持っていますが、11月26日~12月17日に多摩職業能力開発センター八王子校での電験3種基礎講座も受け持つことになりました。

「電験3種基礎」と言うと、電気数学の基礎として四則演算・三角関数・ベクトル・複素数がメイン課題のように思われていますが、三角関数やベクトル、複素数などは半日あれば話せる程度の内容しか無いと思うんですよね。多く見積もっても一日。何故かというと、電気計算における数学っていうのは、数学を道具として使うためのもので、別に微分方程式の理論だとかオイラーの公式の証明だとかが求められている訳ではないからです。

それよりもっと直接的に必要なことは、電流とは一体何なのか?電流の正体である電子が移動するというのはどういう現象なのか?電子を移動させるためには力が必要で、そもそも力とは何なのか?電力を供給したり消費したりするためにはエネルギーが必要だけど、エネルギーとは何なのか?電界や磁界とは何なのか?等々、電気物理の根源である力学の基本だと思ってます。これは私自身、高校時代に学校をサボりまくって力学の基本を理解しないまま進学してしまい、大学時代に学ぶ電磁気学が非常に難解に思えたことのフィードバックです。最近いろいろな所で電気に関する講座を受け持ったりしているのですが、自分があの頃、基本的な電気物理が難解に思えた原因は、力学の基本をちゃんと理解していなかったことだというのが分かった訳です。そこで、これから電気を勉強していく皆さんに対して、そもそもの基本である力学を中心として話しています。

申込方法等は次のページにあります。

受付日時は9/1~9/10、定員15名となっていますが、コロナ制限が緩和された(でも実のところ、ウイルス自体が急に消滅した訳でも何でもないのですが…)ため、恐らく30~40人くらいになるんじゃないかな?

なお府中校で11/5・11/12・11/19に開講される電験3種基礎も9/1~9/10の申込ですね。定員40です。話す内容は府中校も八王子校も変わりませんが、毎回台本を作っている訳ではないし、お客さんの反応を見てその都度話を変えていたりするため、100%同じ事を話すわけではないですが概ね同じです。

使用するテキストは、読み物として各科目の概略を掴んでもらうために使うため、書いてあることをそのまま話したりは一切しません。本当は話したい内容をオリジナルテキストに起こして配布すれば最良だし、夏休みを利用して執筆はしているのですが、何しろ膨大な量になるためなかなか終わらず。

はい、そんな訳です。以上。


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