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RTA解説初心者がソニフロRTA解説した

ESA Winter 2023の日本語リストリームにて、ソニックフロンティア Any%RTAを解説しました。

最近ソニフロRTA自体はあんまり出来ていなかったので自分が解説するのもな~…とは思いつつも、せっかくのソニフロRTAで誰も解説しないで「なんかソニック飛んでるなぁ…」で終わっちゃうのも寂しいな…ということでギリギリまで解説者が出るまで待ち、出なかったので自分が立候補した形です。

今思うとギリギリの立候補すぎたのであんまり解説用のメモが作れなかったのと、RTAイベントで解説するのは初めてということで(大事故になったらどうしようか…)という不安はあったけど、なんとか終わってよかったです。

本記事はRTA解説素人がどのように準備し、どのような感じになったかを振り返る記事です。いわゆる日記。


私自身のプロフィール

元スマブラ勢です。3~4年前は色々あって公式大会や公式放送に出ることもあり、大舞台で話すこともちょっと慣れてるぐらいのメンタルです。ただ、解説というあまり慣れない舞台である以上、どうしても緊張はするだろうなとは思ってました。

RTA自体はソニフロで初めて挑戦しました。元々RTAイベント自体は結構前から見ていて、RTA in Japan 2019は現地で観戦しました。2019の時からRTAイベントの人気どんどん上がってるな~とは思っていましたが、今じゃ数万人も視聴する大人気コンテンツに…運営さんや走者・解説さんの色んな努力や継続あってこそですね。



ちなみに私の記録自体はそこまで早くないです。
2か月前に出した記録は世界21位。微妙だし記録も古い…

とはいえ、私自身ソニフロRTAには思い入れがあり、一部テクニック・ショートカットは自分が見つけたもので今でも採用されてます。


特に『SlingShot』というテクニックは、発見前と発見後で大きくソニフロRTAのルートが変わるほどの影響を与えたレベルでエグいテクニックです。
「自分で見つけたテクニックだからこそ色々解説できるんじゃないかな~」と思ったのも解説に立候補した理由です。

ちなみに私が記録を申請した際にはまだSlingShot見つかってない時です。最近やり直したらそれなりな記録は出たけど、かなり微妙だったので申請してない…ということで、いつか納得いくタイムが出たら申請しようとは思ってます。


どのように解説するか

  • テクニックやゲーム内容をゆるく解説しつつも、チャットにも多く反応していく雑談型

  • あらかじめ話す内容・タイミングをキッチリ決めておく台本型

この2パターンでの解説が主流であると思っています。
今回は1時間程度と短めであり、解説内容も忙しくなりそうなRTAでもあることから後者の台本型を選択しました。



メモを作成するにあたって、本当は喋る内容…というより『セリフ』も全部決めておこうとは思ったのですが、2~3日前に参加を決めたので時間が足りず…最低限のメモを作成しました。


作成したメモ

  • ソニックフロンティアの説明(ゲーム内容・ストーリー等)

  • (本家配信における)走者・解説の情報

  • Any% No DLCレギュレーションの説明

  • ゲーム開幕3分間喋るセリフ

  • 使用する派手めなテクニック

  • 心構え

主に太字だけでの解説。


「ゲーム開幕3分間喋るセリフ」
は必要だと思って書き出しました。
RTA始まってからの数分間は視聴者が最も集中して見てくれる時間であり、そんなときに緊張して何を言うか悩んで時間を無駄にするのは絶対にやってはいけない…けど、どうしてもイベントの始まりは緊張するものです。

特にソニックフロンティアRTAの開幕10分は解説する内容・テクニックが山ほど存在するので、それをしっかり短い時間で説明するためにもセリフ自体は書き起こしておきました。
その後のゲーム内容やチャート自体は自分が普段やってて頭に入っているので、特段メモに書くことはなかったです。



テクニックの解説において、『派手めなテクニック』だけをしようと思っていました。クイックステップ連打や滑り落ち等細かいテクニックも多い本RTAですが、ストーリー進行やチャートなど解説することが多かったため省かせていただきました。

派手めなテクニックのやり方自体は全部脳内に入っていましたが、『そのテクニックが何秒ほど短縮するか』という具体的なデータをしっかりメモに書きました。
視聴者はそりゃ見れば派手だな~とは思うものの、その効果を知っているのは走者や解説者だけです。あらかじめRTA動画や自分で検証して、短縮した秒数を計測してメモ。


序盤の大きなショートカット『1-2 Skip』のメモ


テクニックを説明する際には、以下の順番で行いました。

1. テクニックを行う箇所の前に「大きなテクニックやります」の宣言(視聴者に「盛り上がる場所ですよ」と暗に伝える)

2. 何処の箇所をスキップするか、また難易度の説明

3. (走者のプレイと共に)テクニックのやり方を説明

4. 褒める

5. 短縮した秒数の説明

この構成は、マリオ64RTAプレイヤー:宇佐美まさむね氏の解説記事を参考にして作成しました。非常に参考になる記事であり、解説初心者の私は当記事に大変助けられました。
直リンが問題ありそうなら外します…


過去の記録動画で通す

走者さんの記録動画を見ながら、実際に自分で解説を声に出しながら通す練習を3回ほどやりました。
特に序盤の10分間は非常に解説する内容が多く、練習では何回もつっかえては巻き戻して再生、つっかえては巻き戻し再生…を繰り返しました。こういうこともあったので、「序盤のセリフを書き出しておいたのは正解だったな…」と痛感しています。

解説の練習をするにつれて、「ここ大きなバグとかはないけど難しいステージだったなぁ…あらかじめ難易度高いこと説明しておくか」とか、「ここらへんでストーリー解説挟む時間ありそうだな」とか…どんどん思考や構成がまとまっていきました。
細かいメモを作成する前に通しで一回やってみたことで、実際にRTA走ることでは気づかない第三者の目線で見ることが出来てスムーズにメモ作成が進んだのが大きかったです。

特に練習しておいてよかったのは釣りのパート。
正直RTA的には退屈なパートだったので話すことに困っていたのですが、上手くゲーム内容に合わせたトークが出来たのでないかと思っています。こういう雑談がスムーズにできるようになりたいものですね…


やってみた感想

楽しかった!というのはさておき、それなりにスムーズな解説が出来たのではないでしょうか。滑舌の悪さは仕方ない…

大きな反省点としては、5つ目の島で予習していたチャートとは異なり、殆どアドリブで話すことになってしまったことでしょうか。

記録動画では電脳空間4-2をクリアするチャートを選んでいたのですが…今回、走者さんはは4-2をプレイしないチャートを選択したため大きく攻略ルートが変更されていました。
4-2をプレイしないチャートは比較的新しめのチャートであり、かつ難易度も高めなので選択しないと思ってあんまり予習していませんでした。完全に油断…反省です。

また、SlingShotの解説がどうしてもスムーズじゃなかったり、ところどころのアドリブ雑談やチャットへの反応が下手くそだったり…色々反省点は多いですね。

こういう反省もしつつも、やっぱり自分が楽しんできたソニックフロンティアRTAの凄さや面白さが伝えることが出来たら何よりです。現地配信でも走者さんや解説者さんが楽しそうで良かった…
また、どこかで解説したいものですね。




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