ゼノブレイド3 殴り書き感想
可能な限り排除したが、一応ネタバレを含む可能性があるのでクリア済みの人が読むことを推奨。ストーリーに関しての感想は別途fusetterにて。
とりあえず殴り書き程度の文章。読みやすいレビューは他の方で…
良かったところも悪かったところも素直に書く
筆者自身の情報
・滅茶苦茶ゲームはやるけどRPGはそこまで
・ゼノブレイドシリーズはイーラ以外全部プレイ
・滅茶苦茶サブクエスト等を進めながらクリア
バトルは難もあるが面白い
満点とはいかないけど、シリーズの中では結構好きな方のタイプ。6人になったことで非常にワチャワチャしつつも、敵だけでなく仲間との位置関係を把握しながらアーツを打つのはちょっとしたディアブロやMMOっぽくて面白い。ゼノブレ1からの持ち味だったが、今作はその辺が特化された印象。
ただ、ワチャワチャしすぎなのもあって敵との位置関係が分かりづらく、UIの向き表示を見てる時間が多くなってるのは少し面倒くささも感じた。
今作ではロールやクラスとして役割が与えられるので、どう戦えばいいかが凄く分かりやすくなったと思う。ゼノブレ2やクロスはここら辺で少し悩む点が多かったが、ゲーム内のTipsや説明が親切なので初見のクラスでも分かりやすく戦えるし、アクセサリーやジェムで自分好みの戦闘スタイルが作り上げられるので自由度もある。
個人的にダルさを感じたのはチェインアタック。
滅茶苦茶火力もあるし、アーツの威力やコンボ、ロールの組み合わせ等考えることは多いし、システムを知れば知るほど楽しくなる…けども明らかにテンポが悪い。
オーダーを達成する度にちょっとした演出を兼ねたキャラクターの攻撃が発生するのだが、全体的にちょっと長く2~3秒ぐらい短くなって欲しいなと思った。演出自体は嫌いじゃないが、何回も見たくなるものでもない…
あとBGM変えるのは敵の体力が僅かな時とか一部の状況だけとかにしないか…?
帰ってきた探索の面白さ
ゼノブレ2のフィールド探索ではブレイドを使わないといけない場所が多く、それがテンポの悪さを産み出していて好きではなかったが、今作はとても楽しく多くのプレイ時間を持ってかれた。印象としては1とクロスを足し合わせた感じ。
2つの世界が交わっている設定のおかげで、1つのマップに対して多くのバイオームが存在するため、見知らぬ場所を探索して環境が大きく変わったりするのが固定観念を打ち砕かれ、冒険心を擽られる。クロスもこういう探索が楽しめたので、3のフィールドはとても好みだ。
また、モンスター同士で争っていたりターキンはズッコケたりとモンスターの生き物感もちょっと上がっているのも一つの魅力点だ。
フィールドBGMは静かなものが多かったが、筆者自体は落ち着いた曲もかなり好みなので全然アリ。特定のフィールドで聴き慣れたフレーズがあったりと、ファンサービスが含まれてて探索の面白さをより高めてくれる存在だ。個人的な好みとしては、ケヴェス側コロニーのBGMはシリーズの中でもかなりお気に入りだ。
ただ、フィールドの広大さに対して移動速度に関してはやや遅さを感じる。上げる方法もなくはないが、あまりに手段が少ない。移動速度アップのジェムが欲しい…
また、草の表現が重いのか、一部フィールドではとんでもなく処理落ちしているのも目に付いた。広大なフィールドでの解放感を感じられるはずが、逆に閉塞感や息苦しさを感じさせられてしまった。
ストーリー・ムービーについて
これは後日fusetterにでも。ストーリーについて語るのが苦手なので書かないかも。
補完としてよく出来ているサブクエスト
私がこのゲームを夢中になって遊んだ理由の一番がコレ。
ストーリーではあまり語られないアイオニオンで生きる者達の悩みや、ヒーローを中心としたコロニーのバックストーリーがサブクエストで語られ、『寿命が10年』『戦争状態』と魅力的な設定を持つゼノブレイド3の世界観をより広げてくれる。ただ重苦しいだけでなく、ノポンや個性的なヒーローの存在で和らげられていることもあり、重厚さのバランスが非常に良い。
特に気に入ってる点としては、クエスト受注の際の「噂話を聞く→主人公たちで噂話について相談する→主人公たちからアプローチをかける」という工程。実際面倒くさい工程ではあるが、「あんま親しくもない人物に話しかけたらいきなりお願い事をされ、それを了承する」という突拍子もない会話がゲーム的すぎて苦手だったので、より自然なクエスト受注の形になったと言える。
勿論噂話を探し回る面倒くささという問題点は存在するが、次回作はこのクエスト受注の形が改善されて続投することを期待している。
相変わらずのUI・チュートリアル
ゼノブレイドシリーズはUIに関してはお世辞にも良いとは言えないものだったが、今作もハッキリ言って悪い。
特に毎回カーソルが一番上に持ってかれるアクセサリー装備画面、高低差が非常に分かりにくいマップに関しては非常に不満。また、エリアマップのショートカットから全体マップに移行できないのも地味にストレス。
アクセサリー装備画面の問題はアプデで治せそうなので治してほしい。
また、特にモンスターの居場所・ロケーションを教えてくれるわけでもないレシピも存在価値が分からないし、レシピチェックの画面からチェックリストを消去できないのも煩わしい。
チュートリアルに関しては、親切…を通り越してしつこいレベル。
「買った武器は装備しないと意味がないぞ」というテンプレと化したチュートリアルも、ゼノブレイド3ではメニューを開かせて装備できる全員に対してわざわざメッセージを出しながら装備させ、またメニューを閉じさせるのもわざわざメッセージを出して教えてくれる。ちなみにこのメッセージはAボタンを押さないと閉じられず、メッセージが出る度にAボタンを押さねばならない。
ゼノブレイドクロス・2では戦闘システムを理解するのがとても難しく、理解させるためのチュートリアルもあまりに足りなかったが、その反動なのか今作は煩わしいぐらいに多い。ちょうどいい塩梅を見つけてほしい所。
ただ、見返せるTipsが充実してるのは素直に嬉しい。
総論
全体的にテンポの悪さが目立つ。UIを始めとして、「ついてきて」系の無意味さを感じさせるクエストや、ジェムにしろクエストにしろやたら素材の要求数が多かったり、『特に面白くもない要素でプレイ時間を稼がれているな…』と感じる場面が多い。おつかいクエストを否定するわけではないが…
ただ、フィールド・BGM・世界観と、ゼノブレイド3でしか味わえない魅力点も非常に多い。特にサブクエスト・ヒーロークエスト関連は世界観の拡張としてとても良く出来ている。万人に進められるゲームではないが気に入った作品である…
って、どこかでこんなゲームを遊んだような…
え!?
ゼノブレイド3は、ゼノブレイドクロス2だったってこと!?
ということには勿論ならないが、どこか近しいものを感じる。クロスほど尖り切った(尖り切りすぎた)作品ではないが、ゼノブレイド3もクロスの『探索の面白さ』というエッセンスを受け継いだ作品。新しいはずなのに、どこか懐かしい気持ちになった…
生きることと記事を投稿するモチベになります