【認知的不協和理論】『ネトウヨ』と『リベラル』の考察⑦【自己愛性パーソナリティ障害】

✻【自己愛性パーソナリティ障害】『大量殺人』

神奈川県相模原市の知的障害者施設殺傷事件の植松被告が、事件後の精神鑑定で『自己愛性パーソナリティー障害』と診断されたとして、その病名が注目を集めた。

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そして、1999年9月8日に発生した池袋通り魔殺人事件の造田死刑囚の共通点として、次のことが挙げられるという。

45人殺傷「津久井やまゆり園」植松被告が示す大量殺人犯の共通点

植松被告や造田死刑囚の手紙に見られるのは、強烈な自己顕示欲だ。まずは施政者、権力者に寄り添い、自分以外にこの世から排除されるべき存在とその迫害を肯定する主張で、相手に自己の存在を認めてもらおうとしている。

このような共通点をあらためて分析すると、以下のようになる。

①恵まれない境遇に対する不満、こんなはずではなかった、という欲求不満が蓄積する。
②自分は悪くない、正しい、周りが間違っている、という"他責的傾向"が強い。
③孤立。
④手紙を国家機関へ送っているように、自己顕示欲が強い。
⑤犯行を肯定する独善的な論理や大義が加わる。

ここでもう一度、万能感が生まれ、完成する仕組みを見てみる。

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まず、どうしようもない不全感や劣等感が脳を支配し、その矛盾やストレスを軽減・解消しようと、防衛機制で、《良い自分・できる自分・褒められる自分》と《悪い自分・できない自分・叱られる自分》に分裂させ、その悪い自分を否認(無視)することが行われる。

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そして、自分の意識の奥底に閉じ込めた嫌な感情・つらい経験・不全感や劣等感を消し去るために、その感情を相手に投影同一視し、その相手を攻撃(侮蔑罵倒・誹謗中傷・人格否定・存在否定・抹殺)することで、自分の中の嫌なものを否定し、消し去ろうとする。と同時に、鬱屈を晴らし、相手に対して優越感を得ようとする。
しかし、それだけでは心を安定できなく、自分の存在を確かなものとするために、自分の良い面を写す鏡が必要となる。自分と同じ価値観のものを探し出し、心酔し、信者を作り、そこに依存し、同一化させる(植松被告の場合トランプ大統領やヒトラー)。

✻【自己愛性パーソナリティ障害】『虐待』

野田市虐待死事件についても、同じような構造を見ることができる。
裁判で明らかになったのは、被告の異常な執着心だろう。
栗原勇一郎容疑者は児相や親せきに引き取られるたびに、必死に心愛さんを取り戻そうとした上に、

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このほか、漏らした排泄物を持たせた写真も撮っていたという。嫌がる姿、苦しむ姿、怯える姿を繰り返し見ることで、快楽を得ていたのか?

自己正当化を行い、責任を子どもに押し付け、自分の暴力を矮小化する。
しかも自分では、たくさんの証拠があるにもかかわらず、真実を言っていると思っている。自分は悪くないと思っている。悪いのは、周りの人だと思っている。そういう脳の構造になってしまっている。

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