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えっ!英語で複数の人にはyouって言わないの?


今回は英語の'you' について個人的に発見があったので、書こうと思います。

学校の英語の授業でyouは「あなた」と「あなたたち」のどちらにも使えるって習いましたよね。

でもネイティブの感覚ではちょっと違うようなのです。



youの謎


学校では

youは「あなた」もしくは「あなたたち」両方の意味がある


ってたしかに習いましたよね。二人称単数、複数両方ともに使えるって。うん、たしかに習った。それも結構早い段階で。


でも、よくよく考えてみると私自身は「あなた」にはyouだけど「あなたたち」と言いたい時にはyouとは言ったことがないんです。

複数の人に対してはyou twoとかyou allなどとyouの後に何かひとこと付け足しているんです。


例えば  

相手が一人の時は

Nice to see you. 

と言うが

相手が複数人になると

Nice to see you all.

とyouの後ろに複数人になるような意味を持つ言葉をつけているということです。私はこれまでほぼ無意識でそうしていました。


学校でyouには「あなたたち」の意味があるって習ったのに、なぜ自分は複数人に対してyouだけでなく、何か後に付け足すのだろうとすごく気になり始めました。

ネイティブに聞いてみた



そこでアメリカ人のネイティブの友人にもこの謎について、何名か聞いてみました。以下、彼らの見解をまとめますと。

①youは単数の「あなた」にしか使わない。

②二人以上になるとyou guys
, you two(ここにthreeとかfourとかの具体的な人数を入れる),もしくはyou all, all of you などと言う。


やっぱりね!私の違和感は正しかったんだ!

具体例をあげるとこんな感じです。

ネイティブスピーカーがたとえば
複数人がいるシーンで誰かに

What did you do yesterday ?
昨日何してたの?

と聞かれたとします。その場合、そこにいる全員に対して「あなた達、昨日何してたの?」と言われているとは捉えず、「聞いた人は、その中の誰に対して昨日何してたかを聞いてるんだろう?」と思うと言うのです。

やはりネイティブにはyouに単数のイメージしかないということがこれで明確になりました。

私も無意識にこのあたりのニュアンスを察知していたのだと思います。


「あなた達」と言う時の具体例


ここで、改めて二人称複数の場合どう表現するか、詳しいことをネイティブスピーカーにも確認したので具体例をあげてみますね。

[ you+人数 ]

youの後に人数をいれる場合、私の感覚でもyou two, you three, you fourとまでは言うけれどyou fiveはあまり使ったことがないです。具体的な人数が入れられるのはせいぜい4人くらいまでで、5人以上になるとyou allにすることが多いと思います。


[ you guys ]

guyにはオトコ、連中、ヤツみたいなニュアンスがあるので、使うのを躊躇しそうな言葉ですが、普段のカジュアルな会話ではyou guysで問題なさそうです。

目上の人に対して、また少し改まった場面ではyou allやyou+人数にすると無難です。


[ you+属性]

ほかにも話す相手の属性に応じて

you ladies
you girls
you gentlemen
you boys
you kids

などと言うこともあります。

それにしても、数を明確に表現する言語である英語になぜこのようなことがおこったのでしょうか?


youの歴史を調べてみたら


古英語では、二人称単数にはthou、二人称複数にyouが使われていたそうです。thouはそういえばシェークスピアに出てきますね。

ということは元をただせばyouはそもそも二人称複数に対して使われていたということなんですね。

でもフォーマルな場面ではなんと二人称単数にyouも使われていたというのです。つまり二人称単数に対して、カジュアルとフォーマルでthouとyouを使い分けしていたようです。


それがだんだんとthouが使われなくなって、単数、複数両方ともにyouが使われるようになったというのが経緯のようです。



まとめ


今回、youに関して調べたことで、以下のことがわかりました。

アメリカ人のネイティブは

①youに対して単数のイメージを持っている。

②あなた達と言いたい場合にはyouの後に人数を付け加えたり、you all , all of youなどと言う。あるいは、youの後にそのグループの属性( ladiesやkidsなど )を付け足す。


今回私が質問したアメリカ人のネイティブスピーカーはこのように捉えているようです。イギリスやその他ではどうなのか、今後調べてみたいと思います。


皆さんはyouをどのように定義されていますか?よろしければコメントもお待ちしています。



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