べつもの


断片をつなぎ合わせた

理想のあなた


記憶の庭で

わたしたちは すでに

うちとけあっている


なのに

現実のあなたは

「はじめまして」 と


わたしだけが

先走ったその距離感に

戸惑って

あなたが

理想のあなたではないことに

落胆する


感情がぐるっと一周したら

わたしは記憶の庭を

そっと立ち去る


理想のあなたを

その場に残して




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