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「ミッドナイトスワン」を観てきた・・

普段、あまり映画館に行かない・・・嫌いな訳では無い。

そんな私が先週「ミッドナイトスワン」を一人で観てきた。

https://midnightswan-movie.com/

2002年11月末に母を病気で亡くした。水戸と京都を往復した5ヶ月だった。このnoteにも当時の母のhpのコトをアップしているが、ホントにいろんな感情を体験した。遠方に住んでいた私が、まだ60代半ばで元気だと思い込んでいた為、母の異変に気づけず手遅れになってしまっていたことも悔いた・・・。

母が亡くなり・・・49日も過ぎ、いろんな片付けが一段落ついたのが2ヶ月くらい経った頃だった・・・。仕事は復帰していたが、タイトルと簡単なストーリー紹介から観に行きたいと思い観たのが・・・「黄泉がえり」だった。smapはファンだったが、いわゆるお茶の間で・・・ライブに行ったり、cdは必ず買います。というコトはしていなかった。当時はテレビには毎日誰かが出ていたし、なのでSMAPだから観に行ったわけではなかった・・・。

死人が生き返るなんてファンタジーなコトなんだけど・・・。観てよかった。気持ちが浄化出来た・・・。そのまま、草彅君の「僕が生きる道」を観るようになっていたのもあった。ガンで亡くなってしまう主人公。そこも病気に対してのリンクがあり、辛くもあり、主人公を応援していた。1話しごとに痩せていく姿に、役が憑依していた・・・その主題歌が「世界にひとつだけの花」だった・・・はじめてSMAPのCDを買った。

彼の演技は観ていて引き込まれていく・・・。とはいえ、その後彼のテレビドラマは確実に観ていたが、映画を映画館に観に行った事は無かった(テレビやDVDになったので観たモノはある)

今回は、なぜかすぐに観に行きたいと思った。60秒の予告を観て更に確信した。 渋谷慶一郎さんのピアノのメロディが頭にずっと鳴り響く・・・。その後、15分近くの予告が上がっているがそれはあえて観ないでいこうと思った。

トランスジェンダーだから・・・ではなく、草彅くんの凪沙さんと服部樹咲ちゃんの一果ちゃんが自然すぎて、なんか二人のドキュメンタリーを見てるような感覚。最初の1-2分は草彅くんの女装!と思ったけど、すぐにその違和感は薄れていた・・・。そして、仕草、表情が凪沙さんでしかなく・・・。

自分の言葉のボキャブラリーのなさに驚くが・・・映画を観ているうちにどうにもならない苦しさがたまらなくて顔を覆いながらチカラがはいっていた。観終わっても、エンドロール終わるまで誰一人立たなくて・・・。通路側にいた私は、最後の最後の「写真」に少し心が戻ってきたけど、あのままこの場にいたら辛いと思い、一番先に席を立って外に出た・・・一日経ってもいろんなシーンの凪沙の表情が胸を締め付ける。物語は多くを語らないところもあり、反対にそれでいい・・とすら思った。一果ちゃんのバレエの姿は美しく、唯一の友達のりんちゃんとのシーンも良かった。

そして、草彅くんの声のトーンが良かった。凪沙さんそのものだった。 声高に話す訳では無いのに・・・一果ちゃんのために姿を男性にしていたシーンも見た目は男性のはずなのに、凪沙さんにしか見えず、一果ちゃんのコトをなでる姿にはただただ優しさが溢れていた。そこにプラスして渋谷慶一郎さんのピアノ、バレエも美しかった・・・。

snsでは泣ける、号泣するという感想が書いてあり、私も覚悟してタオル持っていってたけれど・・・あまりに凪沙さんの姿に普通に気持ちが入って、泣くのではなくぼ~っとしてしまい、今もあの音楽と凪沙さんの姿が思い浮かぶ・・・

賛否両論有る映画はそれだけ注目を受けている証拠。まずは、自分で観て、自分で感じて欲しい。

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読んでいただきありがとうございます! 「結婚」という言葉からいろんな事をかいていきます。 読んでいただいた方に 何か一歩前に進めるような記事を書いていけたら・・・と 思っています(*^▽^*) ●グッドウエディングアワード2014グランプリ