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ICUでの専門用語(クリスマス特集より)

イギリス医学界雑誌(British Medical Journal;BMJ)のクリスマス特集が今年も出ています。BMJは世界4大ジャーナルの一つと言われるぐらい権威がある雑誌ですが、毎年この時期にクリスマス特集として面白い論文が載ります。

過去にはナースステーションにおけるチョコレートの生存期間(時間)を調べた研究とかありました。

チョコレートの生存期間(時間)は1時間程度だったそうです。短っ!!そしてやはり外国でも最初に食べるのは看護師さんたちだったようです。

今年の論文の一つはこちらです。

こちらはイギリス版「悪魔のささやき医学事典」みたいな感じですね。

私は以下のが一番気に入りました。

seminar room(n) Commonly mispronounced as “coffee room,” this is the social place where ICU doctors hand over patients, discuss management plans, drink coffee, and generally hide. It is rare for an actual seminar to occur here.
セミナー室(名詞) コーヒー室と間違えて発音される事が多い。集中治療医が患者さんの申し送りをしたり、治療方針について話し合ったりする公的な場所であるが、時にコーヒーを飲んだり、(さぼるために)隠れたりする場所となる。ここで実際にセミナーが行われることはほとんどない。

他にはこんなのも面白いと思いました。

metal inotrope(n) The Macintosh laryngoscope. Instrumentation of a patient’s airway with this device is extremely stimulating and may produce a brief inotropic effect.
金属昇圧剤(名詞) マッキントッシュ喉頭鏡のこと。この器具を患者の気道に挿入しようとすると、良い刺激が与えられ、短時間ではあるが昇圧作用があるためこう呼ばれる。

また、麻酔科医と集中治療医は仲が悪いのかなとか興味深く読みました。

Royal College of Bag Squeezers(n) Derogatory term for the Royal College of Anaesthetists.
王立バッグマスク換気学会 王立麻酔科学会に対する軽蔑用語。

他にも面白そうな物が盛りだくさんですが、なんせ英語が苦手なので意味が分からないものも多いです。

写真や絵を見るだけでも楽しめる物がありますので、一度ご覧ください。

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