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人を動かす文章術

文章を書くことが多い現代では、文章を書く力が求められます。よく文章力はセンスだ!と聞きますがそれは間違いです。確かに難しい言葉などを使いこなすのはある程度センスが求められるかもしれないが、文章というのは自分の思いが相手に伝わればそれで良いものなのだ。
そこで、今回は文章を少し意識して書くだけで思い通りに相手を動かす文章術を紹介したいと思います。


読み手が文章を読んで行動を起こすまでの流れ

読む→インスピレーションを感じる→想像する→行動を起こす
書き手は読み手にこの流れをつくらせることが重要!
そのためには、3つのステップを踏む必要がある。


① 何を誰に伝えるかを決める。

文章を書くうえでまずは誰に書くのかを決めよう!決まったらその人のことを徹底的に調べる。

心に刺さる言葉というのは自分の中にあるのではなく、相手の中にある。

また、人は論理ではなく感情で動くのだ。ヒトラーの場合もそうだったように、ヒトラーの演説は何も論理的な解決策などはなかった。

それでも人々が動いたのは、その演説にはユダヤ人を批判する陰謀論と国力の高さを指すナショナリズムがあったからである!

このように人は論理よりも感情が先に来るのである。

つまり、相手にインスピレーションを与えるためには相手がどのような人なのかを把握する必要がある。

読み手のことを徹底的に調べたら、次は文章を長々と書かず簡潔にするために書き出すことを3つまでに絞ろう!なぜなら、人が一度に記憶できるのは3つ程度とされているから。


② 人を動かす6つのトリガーから①で決めた人はどれに当てはまるのかを選び出す。

読み手を決めて書き出すことを3つに絞ったら次は、6つのトリガーの中から読み手がどのタイプなのかを特定して心に刺さるフレーズを考えだす。

人の心を掴む要因はほとんどがこの6つに当てはまる。

1 興味

心理学でカクテルパーティー効果というのがある。それは、パーティーや大勢の人がいる中でも自分に関係のあることには自然と耳に入ってくるという人間の性質がある。

つまり、文章でも相手の興味のあることをさりげなく入れておくことで相手の心を動かすことができる。

初対面の相手でもSNSを利用し、相手の投稿から興味を持っていることを把握しておく。

2 本音と建前

仕事で上司などに理不尽な説教をされても建前として頭を下げているが、本当は反抗したいという本音を持っているはずだ。

そこを理解し認めてあげることで相手の心は揺さぶられる。

3悩み

人の悩みのほとんどが「健康」、「将来」、「人間関係」、「お金」にある。

これらのことについて書くと大体の人が反応する。

また、年齢によって悩みが変わってくる。

10代は外見、20代は仕事のストレス、30代は女性なら出産、男性なら体力の衰えや肥満、40代は内科系の病気への心配が高まり、がん保険などに関心を持つ。50〜60代はまさに健康への関心。

これらは大体の目安だが、このターゲット層を知っているだけでもコミュニケーションの幅が広がるはずだ。

4損得

損は誰でもしたくないだろう。人間は得をした時よりも損をした時の衝撃の方が大きい生き物なのだ。

つまり、お得情報よりも損をしない情報の方に人はひかれる。

心理学では両面提示片面提示という説得手法がある。

両面提示というのはメリット、デメリット両方とも伝える手法で、片面提示はメリットだけを伝える手法である。人は損をしないように意識するから両面提示手法の方が信頼されやすい。

両面提示のコツは、先にデメリットをあげ、最後にメリットを伝えること。

5 社会的証明

みんながしていることは正しいという考えで、人はみんなと一緒だと安心する。

広告などで、国民の50%以上が使っています!という商品があれば気になるだろう。

この社会的証明を使った手法はかなり強力だ。

6 承認欲求

人は誰もが他者から認められたい、自分を価値ある存在だと思いたい。という欲求を持ちながら生きている。

つまり、文章の中に相手を認める言葉を使うだけでも相手の心は掴める。


③ 4つのテクニックを活用する

1 書き出しはポジティブに!

スピーチの上手な人は冒頭のワンフレーズ、ツーフレーズで会場の空気を味方につける。

初対面の印象は7秒で決まり半年間持続すると言われている。

2 何度も繰り返す

同じ言葉をそのまんま何度も使うと飽きられてしまうので、同じ意味の感情を形を変えた言葉で繰り返すことで伝えたいことが相手に認識されやすい。

3 実際に話している感覚で書く

人は文章よりも映像の方が五感が刺激されて記憶に残りやすい。

つまり、文章を少しでも会話文に近づけてあげるだけで相手に理解されやすい。

4 文章に抑揚をつける

映画がとても分かりやすい例だが、最初は調子を上げておいて、どこかのタイミングでネガティブな要素をいれ、鑑賞している人の感情を下げる。

その後、ポジティブな要素を入れると人は感動を覚える。



誰に何を伝えるかを決める→人を動かす6つのトリガーから①で決めたひとがどれに当てはまるかを選び出す→4つのテクニックを活用する

この3ステップを意識して、文章を作っていこう!

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参考文献
人を操る禁断の文章術   
メンタリストDaigo