五月雨

煌めく夜空が美しいあまり、朝日は永遠に昇らないんじゃないかとふと思った。草木を揺らす風が肌に突き刺さる。まだ鈴虫が鳴くには早い季節。明日を恐れて寝ずに徘徊。民家の灯りはとうに消えている。この世界で起きているのはもしかしたら自分1人だけかもしれない。

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